当番ノート 第2期
朝弘佳央理さま 日替わりコラムno3に掲載いただくはずだった 動画の件、ご連絡遅くなりました。 レコロくんコーナーのように、 直接 you tube の動画リンクを貼っていただくということで 製作者のchroneくんに了承いただきました。 彼はwhiteroomのオリジナルPVを手がけた映像作家さんで 「something is missing」は楽曲も映像も 私の大好きな作品です。 コラム書い…
当番ノート 第2期
今年の夏は我が家の庭でスイカを作りました。 土作りから本を見ながらやった割には、 なかなかの出来だったので、 2人の息子も呼んでみんなで食べました。 ムシャムシャとスイカを食べる息子たちを見てると ふと、スイカもこいつらも自分が育てたんだから、 ある意味、共食いだなと笑けてきました。 ボクには「父親と呼ばれる時の顔」があります。 今の父親は昭和のように大黒柱と呼ばれ、 関白宣言を歌っているだけでは…
当番ノート 第2期
今年も、もうすぐおわり。 このコラムを書いている今、googleによると、そろそろサンタクロースは赤鼻のルドルフと仕事に出ている頃だそうだ。 世界じゅうの子どもたちが、鼻の頭と頬を真っ赤にしながら1人と1頭を待つ。 プレゼントはそれぞれ。 たとえそれが石ころひとつでも、その子のこころに火が灯れば、それは素敵なプレゼントになるのだろう。 嬉しいことや楽しいこと。 可笑しみや、ほほえみ。 かなしみやさ…
当番ノート 第2期
煙が谷底に来てからというもの、帰宅するとまず部屋の中に変化はないかチェックするくせがつきました。明かりをつけ、恐る恐る首を回し隅々見渡します。倒れているものはないか、壊れているものはないか、引き出しはあいてないか、目を光らせます。それでは数ある煙のいたずらの中からいくつかご紹介しましょう。 まず、鏡が割れていました。大きな姿見です。煙に問いただしたところ、大運動会をしたときに水泳のクイックター…
当番ノート 第2期
レゲエは聴かないがボブ・マーリーは好き。とか、タンゴは聴かないけどピアソラは好き。の、ような感じで、ジプシー音楽は知らないがタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの音楽はどこかで聴いたという人も少しはいるだろうか。もしあなたがジョニー・デップのファンなら、彼がこのバンドのファンを公言していることや、彼の出ている映画にもこのバンドが出演していることを知っているかもしれない。“Taraf de Haidouks…
当番ノート 第2期
畳の和室の隅に青い電球がチカチカ点滅する 小さなクリスマスツリーがある。 襖の鴨居には色紙を切ったわっかのモールが 画鋲でとめて飾ってある。 小学生の私が妹と2人、テレビを見ている。 その頃、クリスマスの日曜洋画劇場は なぜか決まって「猿の惑星」シリーズ。 ぱさぱさしたスポンジケーキ。 バタークリームでこしらえた 大きなピンク色のばらの花。 銀色の紙の三角帽子をかぶり、 私たちは甘すぎるケーキに胸…
当番ノート 第2期
最後に「さよなら」したのいつですか? ボクは広島、東京、デトロイトなど 引越しを10回以上しているので、 それなりの数の「さよなら」をしてきました。 それでも「さよなら」と言うのが上手になりません。 二度と会えなくても思い残すことがないくらい 言いたい事を全部言えた映画のような別れって記憶ってないです。 なんとなく「また、会えるよね」という感じで お茶を濁してきました。 ついさっきも「さよなら」し…
当番ノート 第2期
寒い夜の深夜。 いつも行くバーの窓から、少ないが味わい深いネオンを眺めつつお酒をちびちびと飲みながら「大人になってよかったこと」を考えた。 ゆらゆらと支え合いながら歩く老夫婦。チェーンに足を引っ掛け転ぶサラリーマン。笑いながら楽しそうに固まって歩く人々。 こんな深夜に街を歩く人は大人だけで、子どもは寝ている(はず)時間。まずそのことがいい。トイ・ストーリーのおもちゃたちのよう。 仕事が終わってひと…
当番ノート 第2期
今回は煙の話はお休みです。煙はすねてビニール袋をひきちぎり、私のベッドカバーに穴を開けました。 その昔、蔵王の麓の縁の下で野良猫が子を産みました。その中から我が家に迎え入れられたうちの一匹が白地に赤茶斑のある猫でした。小柄ですらっと見返り美人、これぞ日本猫というたたずまいに鍵尻尾も愛らしく、玉さん、玉さん、と可愛がられていました。年をとるにつれ、体は痩せ細っていきましたが反比例するかのように食欲は…
当番ノート 第2期
三年前、そよ風のように逝ったナナオサカキという詩人がいる。ちょうど「飯島愛 自殺」でメディアが震撼していた同じ日、目立たずひっそりと肉体を離れた本物のヒッピーで放浪詩人。鹿児島出身、身長170cm、体重60kg、時速6km。享年85歳。飯島愛の死は非常に痛々しく映ったが、ナナオサカキの死は、彼にくじ引きで天国が当たったようなニュースに受け取れた。同じ死というものがこれほど違う印象を与えることに、わ…
当番ノート 第2期
カメラ音痴で集団行動のできない私が、 カルチャーセンターの写真教室に通うことにした。 3人の子どもたちが幼児から少年として成長してゆく日々 ひたすら写真を撮っていたから。 そういう単純な動機から写真をもっと上手に撮りたいと・・ ・・実は全ッ然、思ってなかった。 その頃、私はどうにもならない現状を 何とかしたいと足掻いていたのだ。 しかしどこへ行ってどうすればよいか、あてもなかったのだった。 そして…
当番ノート 第2期
「すごい」 これを禁じ手としてます。 なんとなくバカになってきたような気がしたからです。 NBAの2011年ファイナルが殺人的に面白かった時、 「すごかったぁ!」 東京モーターショーでRX8の最後のモデルに座った時、 「すごいわぁ!」 子供の幼稚園のリレーで1位を取った時に、 「すごかったでしょ!」 このままだと、ジャイアント馬場だろうが、 村上春樹だろうが、マイケル・サンデルだろうが、 ボクはた…