当番ノート 第7期
父のことを書こうと思ったのですが、気持ちの整理がつかないままで1週間が過ぎてしまいました。昨年、島根年刊詩集に提出する予定で、秋に書いた散文を置かせてください。 「高い空の下に椅子を置く」の、梅の木が今満開です。 ******* 朝の空気が冷たい炎を孕んでやってくる季節。晩秋には早いが、山々は日毎に色を変え賑やかな秋の装いになってくる。庭の木々も伸び尽くし、我が家はすっかり緑に埋まった。 冬がやっ…
当番ノート 第7期
木曜日のしゃもとです。 こんにちは。 皆さん、お元気ですか? ベルギーは、粉雪が降り積もりました。 寒いので今日一日、期間限定で引きこもってみました。 何もなく、無事に今日を迎えられて終われることに感謝したい。 嬉しいことも、悲しいこともずっと忘れないで生きていこう。 ずっと覚えていよう。
長期滞在者
2013.03.11 10:00頃に目が覚める。 今日は久しぶりに部屋でゆっくりしようかと思っていたけれど、 ふと思い立って1人で海に行くことにした。 電車を乗り継いで、13:30くらいに茅ヶ崎に到着。 安かったので、途中の八百屋さんでイチゴを買う。 コンビニで買ったおにぎりは海に着くまでに食べてしまった。 1人だし、トンビこわいし。 着いてすぐに靴を脱ぐ。砂はあたたか。 もう砂のあ…
当番ノート 第7期
お釈迦様は人間の苦しみをを生老病死の四つに分類したというが、それって結局四つでなくても「死」ひとつに集約できる話じゃないかと思う。要するに、死とは何かがよくわからない、というところにすべて帰結するんじゃないかと思うのだ。 なにしろ他人の死は経験できても、誰しも自分の死を死そのものとして「体験」することができない。臨死体験みたいな話も流通しているけれど、結局戻ってきているわけだからそれは死ではない。…
当番ノート 第7期
希う 【こいねが・う こひねがふ】 (動ワ五 〔ハ四〕) — こいねがう、という気持ちは つかの間満たされるにすぎないひとりよがりな欲求などではなくて、 もっともっと いたいけで 純粋な 想い 祈り 大切なひとや もの ゆめや きもち 幾年月を乗り越えて いまここに在る もとめてやまない なにものにも変えがたいものたち ただ ただ その存在を しあわせを 願う ささやかではあるけれど …
当番ノート 第7期
日本には「借景」という素敵な言葉があるの。 だから窓を開けたら琵琶湖っていう風景は、裏庭と呼んでいいのよ。 一言一句、同じではなかったかもしれないけれど そう教えてくださった方がおられて。 この日から琵琶湖は、我が家の裏庭になりました。 陽が昇れば、部屋がオレンジに染まる部屋。 寝ぼけた頭でそそくさと着替えて、針穴を持って外に出ます。 西側は夜明けが琵琶湖側から昇るので 朝は針穴日和です。 この街…
当番ノート 第7期
いや、もう時効だったりするのかもと思って書いてしまおうと思っているのですが 言い訳がましく、きちんと連絡する気があったので、むしろ、お礼を伝えたいです。 黙って見逃してくださってほんとうにありがとうございます。 それはひとつの下駄箱でした。 コスモスが取り壊されるって電話があったのは、引っ越して一ヶ月も経たないころでした。 みんなが暮らしてたコスモス、かっちゃんと出会ったコスモス、あの頃の私たち全…
当番ノート 第7期
皆さん、こんにちは。 木曜日のしゃもとです。 現在ニューヨークで「腹筋生活」継続中。 ニューヨークは大都会です。 私の友人あっちゃんとその家族に会う使命を受け、現在私はアメリカの大地を踏みつけております。 Brooklynの中でもあっちゃんの住む地域は、どことなくヨーロッパの住宅街に似ていて、私の感覚はまだベルギーにいるようだ。 とても静かで空も広く、なんだか本当に私はニューヨークに来ているのだろ…
当番ノート 第7期
モノクロームの写真はカラーの写真よりもノスタルジックであるという勘違いがまかり通っているけれど、僕の経験上、特定の時間や特定の場所の記憶は「色」にまとわりつくことが多いのではないかと思う。「モノクロ=ノスタルジック」というのは、古い時代の感光材料であるということからの短絡でしかない。モノクロームはすでに色を省くという抽象化が一度なされているために、特定の時間・場所のくびきからは離れやすいのだ。 前…
当番ノート 第7期
真っ青な月が海を照らす夜のことです。 おかあさんがあかずきんに言いつけました。 「おばあさまのご機嫌がまた大変悪くなったようなの。 あかずきん、今度はお前がお見舞いに行きなさい。」 「 ・・・はい。」 あかずきんはいきたくありませんでした。 でもあかずきんは小さくて、お母さんに逆らうことなんて出来ませんでした。 兄弟たちはただ、だまってあかずきんを見つめていました。 . . . 次の朝、あかず…
当番ノート 第7期
渋滞を避けた脇道を走って、偶然見つけた港にて 陽の沈む蒼い空を眺めた、夏の夜の入り口。 あなたには、何が見えますか? あなたの眼の奥には、何が映っていますか? あなたの心の中には、何が思い浮びますか? 見る人の記憶に触れる写真が撮れますように。 あなたの言葉が聞きたくて。 —————————…
当番ノート 第7期
■Shota Ogino以下 S.O)いつから写真撮り始めましたか? Takahiro Igarashi以下 T.I)27歳から写真を撮り始めました。 S.O)えっ、そんなに遅くからだったんですか! T.I)来てもらった展示のときが初展示だったので、そこから逆算して2年前から写真を撮り始めたので27歳からですね。 ■S.O)撮り出すきっかけは何でしたか? T.I)元々、中学、高校とバンドを組んでい…