当番ノート 第10期
生まれたときから、女は、女の価値をしっている。 あるいは無自覚にそう振る舞える。 あたしもおそらく知っていた。記憶もないむこうがわですらたぶんそうだった。 女であることを こわく思ったのはいつだっただろう。 こゆびひとつみても、おそろしかった。 おなじ形状であるのに、あの人とあたしは全くちがういきものだ。 みんなとおなじにみえるのに、あの人とあたしの遺伝子は全くちがう。 けれど、母親の遺伝子だ…
当番ノート 第10期
このアパートメントで書かせていただくのも早4回目。 はじめて書いた日と比べて陽が落ちるのも気付けばずいぶん早くなってきて、記事が更新される18時の景色にもどこか寂しさが混ざります。 そんな今日はコーヒーについての話。どこか落ち着いた場所でゆっくりと読んでもらえるとうれしい。 好きな飲み物はなにかと聞かれたら、色々あるけど一番はコーヒーと答える。 コーヒーのどこが好きかと問われると、ひとまず味と香り…
当番ノート 第10期
こんばんは、第4回目になりますが、今回も落書きを載せます。 最近は頭が馬鹿になってしまって退化しているような感じなので、簡単な花をよく描いています。では、よろしくお願いします! 見て下さってありがとうございました。また次回も、どうかお願いします。
当番ノート 第10期
手が振り上がったまま、ブルブルする。 胸が高鳴って、笑顔でピースだ! 大声で叫びながら、今にも走り出したい! わー わー わー もう一回! わー わー わー 息切れだって、気持ちがいい。 どんどん、行けるんだ。 どんどん、行ってしまおう。 バランスくずして、転んだって、平気。 友達とハイタッチ! イエーイ! お気に入りのスカート、ひらひらさせて、飛んじゃうよ。 雨が降ったって、まつ毛で…
当番ノート 第10期
いっしょに死にむかおうと、 いっしょに生きていこうと、 そう思っていた。 はじめてちゃんと気がついたのは、9つの、家族でいったスキー場からの帰り道、車の中でだった。 すべてに等しくおとずれる終わりというものが、今こうしている間にも襲いかかっていて、 「今」は本当に「今」、この瞬間瞬間でしかなく、やがてその瞬間も、なにもかもがなくなってしまうということ、 車のなかにいる家族もいずれは離れ、誰かからい…
当番ノート 第10期
徳明希望の紙芝居 最初の頃 何年前家、、、最初はスッピンでやってました! 確か正月の頃 子供向けで創ったつもりだった、、フツーの桃太郎の話にロボ要素を投入した物です! いろいろあれあれと、言う訳で、今に至ります。
長期滞在者
この夏は故郷の男木島(香川県高松市男木町)に2週間近く帰省しました。 いつもは盆正月の3泊くらいの滞在ですが、今回は実に20年ぶりぐらいの長期滞在です。 以前、アパートメントに書いた「砂を売る」はこの島での事を書いています。 僕が生まれた昭和52年、当時で400人程度いた島民も平成25年現在では180人まで減り 子どもも居なくなり、小・中学校学校は休校です。 あちこちの家は家主を失い、潰してコンク…
当番ノート 第10期
自分の心臓の音がやけに気になる日があった。 そのことに気付いたのは寝る前のこと。部屋の明かりを消して、ごろんと横になる。今日あったことや、明日やることを考えながら目を閉じる。でもいつになっても眠気が訪れない。はやく寝ないとなと考えれば考えるほど、目はさえる一方。 うつぶせになったりあおむけになったり、体勢を変えてみても効果はなし。仕方なくそのままじっとしていると、どくんどくんという音がだんだん大き…
当番ノート 第10期
こんばんは!今回も特に理由の無い絵を載せる。今回は今まで描いた中でお気に入りの ものを載せているので、よろしくお願いします! 今回も見て頂いてありがとうございました。 次回は新しいのを描けたらいいなと思っています。
当番ノート 第10期
音楽を聴いている。 目も 鼻も 口も、取ってしまおう。 ついでに顔も取って、ヘッドホンもやめてしまおう。 音が入ってくる。 くる。 クル。クル。 きた。 きた〜。 きた〜!! やったぁ〜! 脳みそが3倍になったよ。 ここ数年コウノウを感じる素晴らしい音楽 Antonio Loureiro『Antonio Loureiro』 Nobuyuki Nakajima『ETE, Palma, A vague…
当番ノート 第10期
とうとう、あたしは 身体をほうりなげてゆけるひとがいなくなってしまったのかもしれないということに、気がついたのだった。 なんの躊躇もせず、恐れもなく、向かってゆけるひと。 7つをすぎれば、20をすぎれば、神も親もそうではなくなるということ。 やさしい歌をうたってはくれない。 けれど、しかし、穴埋めのようにその存在を求めてどうするのだろう。 3つの頃ほどの、親からのどうしようもないほどの愛情と、周り…