長期滞在者
ひとりでいる時間が増え、本を読んだり、スマホをみたりという時間が増えた。縫い物や編み物をしたり、お掃除を今までより丁寧にしたり、ひとりでいる時間を充実させようとしている。自由だなと思うこともあるから、実のところ、自分が予想していたよりは寂しくは感じていないけれど、なにかが自分の人生からすっぽり失われてしあった感覚があって、それにはまだ慣れない。 ひとりで生活するということは、自分で物事に責任を…
当番ノート 第23期
When Where Who The Period, The Place, The Person あの時期あの場所あの人 【第九回:2013バルセロナ 】 2013年バルセロナのあの人は、時には流れにまかせて 余白を持つことで自分と向き合い変化を楽しめることを 気づかせてくれた。 ガウディの椅子を見てから、彼の作った物が多く残るバルセロナに興味を 持っていた。珍しく、きっかけが人始まりではなかった…
当番ノート 第23期
おわりに 2015年4月くらいから、「よきもわるき」も訪れて ひょんな出会いの途中で「アパートメント」に10月から住んでいて、 実際にも夏くらいからウェブ上ではなく、リアルかつ小規模な「アパートメント」に近いのではないかという所に住んでいる。 むしろここは ・ ・ ・ 4月からの「よき」の中にはピアノを始めた事もあったので、作った作品をへたっぴながら載せる事にした。 拙劣で恥ずかしい。そして…
長期滞在者
自分がどこにいるのか、わからなくなる。夕方の体育館で目覚めたとき、異国の街で酩酊してタクシーに運ばれているとき、昼下がりに談笑した友人たちが部屋から去ったとき、目の前を飛びまわる虫を叩くでもなく眺めているとき。そんな感覚に襲われることがあります。 自分と外界を隔てる境界は曖昧として、色や音や風や、誰かの嫉妬や自負や不安が、皮膚のすみずみから神経系をつたって全身にじわじわ染みこんでいく。推定37兆2…
当番ノート 第23期
先週の田畑百貨店火災について。 これはなんとも胡散臭い、というよりきな臭い火災である。なんといっても、社長一人だけが死んでいるのだし、この1970年代の千葉銀座商店街というのは、千葉駅移設に伴う通行量の減少から、官民様々な団体が関わりつつ商店街を盛り上げる解決策を見出そうと迷走していた時期だからである。アヤシイ…。当時の新聞記事を見たり資料を集めたけれど、謎に包まれたままお蔵入りしてしまっているし…
当番ノート 第23期
無数の電線にその身を縛りつけられて 電信柱は 今日も明日も昨日も そこに立っている おそらくそれは 立ち続けるのだろう その身が 何かに 壊されるまで おそらくそれは 立ち続けるのだろう 無数の家々の電燈に 明滅するいのちの光に似せた 闇夜を隠すための それから逃げるための 無数の人工電燈を灯すために おそらくそれは 立ち続けるのだろう そして いつの日か その役目を終えたとき その身を壊されるの…
当番ノート 第23期
twitterになにか言おうとして、書いてやめる 投稿しちゃったけど、無駄なコメントだったと思って消す ブログに何か書こうとしてやめておく ここでの記事も、木曜日に公開されては次に言うことなんかなんにもなくて あれこれ思いついては「言う程でもない」って消しちゃうわけ。 制作では「なにが言いたいのか」「なにがしたいのか」コンセプトが重要だとされているんだけど 主張は1,2年前からなくなっちゃった。 …
当番ノート 第23期
地域活性化やまちづくりに関わる仕事をしたい。 そう僕が思ったのは21~22歳の頃だったと思う。 もちろんそれ以前の高校生の時にも、廃れゆく地元商店街を見てテナント開発をしたいなどと生意気な妄想はしていたけど、本当に仕事としてやりたいとまでは思っていなかった。 そんな僕ももうアラサー。 諦めの悪い僕は、大学卒業後地元に戻り、まちづくりNPOで一年間働き、その後自分の事業を起こし、今も続けている。 続…
にゃんともはや!のねこばなし
さて、舞踏会の日がやってくると、ねこっ皮は、そっと台所をぬけ出して、森にいきました。そして、水晶のような滝の水でからだを洗うと、隠してあった着物のうちから、銀の着物を出して身につけ、舞踏会へと急ぎました。 ――イギリスの昔話『ねこっ皮』より ある身分のよい家に女の子が生まれました。しかし、跡継ぎに息子が欲しかった男は赤ん坊の顔をいっさいみようとしませんでした。 それから…
当番ノート 第23期
When Where Who The Period, The Place, The Person あの時期あの場所あの人 【第八回:2013コペンハーゲン 】 2013年コペンーハーゲンのあの人はみんなの居場所に なっていた。 東京のせわしない時間とビルが立ち並ぶ中にあった会社で 一日は何時間だったかと問うくらい、働いていた頃。 沢山の大変と沢山の楽しいを共有したあの人は コペンハーゲンに2年間赴…
当番ノート 第23期
いのちと呼ばれるものは それ以前 青い光だった 暗い海の底にも似たところから それはやってくる 未だ形なきところにあるそれは いつの日か 新しい日の出を夢見て眠る 太陽の子ども それは 今なお 光を欲して蠢く 青き衝動 それは 遠いところを夢見て泣く 太陽の子ども 日の目を見たとき きみは泣いていた かなしみの井戸の底からでなく かつての海から 掬い上げられて その目に映る 光があまりにも眩しくて…