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2F/当番ノート

スポーツと関わる時の顔

当番ノート 第2期

お正月からサッカーの天皇杯、本日は高校サッカーと
バスケのAll Japanなど年始はスポーツが目白押し、
というわけで2012年の最初のコラムは
「スポーツと関わる時の顔」を書いてみます。

ご存知かもしれませんが、
元日本代表の監督のオシムさんは
ユーゴスラビアとしての最後の監督として、
W杯のイタリア大会でアルゼンチンに挑みました。
しかし、結果は敗退。
しばらくして、ユーゴスラビアという国は分裂し
地図からその名前は消え去りました。
当時をオシムさんが振り返った時の言葉です。

「もしも優勝していれば、歴史は変わったのかもしれない」

「統一国家であることをボスニアが受け入れ、
 その後の悲惨な抗争を避けられたのかもしれない」

実際にサッカーの試合で歴史が代わるかは分かりませんが、
ボクはこの話を読んだ時に、一人の人間が
スポーツで歴史が変わるんだと信じた事に衝撃を受けました。

ボクは去年、東欧のリトアニアという小さな国に行きました。
あんまり知られていないけれど、
リトアニアはバスケットボール王国です。
人口は300万人もいない国が、
EuroBasket (欧州バスケットボール選手権)の常連国なわけです。

そんなリトアニアの人と車で移動していた時に、
彼は車を運転しながら、バスケについて語ってくれました。

「リトアニアの一番の宗教はカトリックだ。
 そして二番目がバスケだな」 

リトアニアは長い間、独立の為に争いを繰り返しており、
時には歴史はこの小さな国に厳しい現実を突きつけてきました。

そんな彼らが1930年代にヨーロッパチャンピオンになった時、
こんな小国でもヨーロッパの頂点を極めれるんだという現実が、
この国に大きな自信と誇りを与え、

「それ以来、バスケはこの国の一部になったんだ」

と彼は話してくれ、最後にこう付け加えました。

「大国に銃を持って戦っても勝てやしないよ、
 でも、バスケットボールを持てば話は別だ」

いい話でしょ。これがボクがバスケットボールを、
全てのスポーツをたまらなく好きな理由です。

ボクは自分の一つの顔として
「スポーツに関わる時の顔」というのを持ち続けれたら、
幸せだなといつも思っています。

今日のことば:
「我々が勝つことにより、何かを失った人、
 誰かを失った人、怪我をした人、傷ついた人、
 彼らの気持ちが一瞬でも楽になってくれたら、
 私達は本当に特別な事を成し遂げた事になる」

澤 穂希(なでしこジャパン)

清史

清史

現在は社長と呼ばれる職業の2年生。
バスケと音楽と格闘技と読書とデジタルなオモチャ好き。

メキシコへスーツケースとギターを持って旅するような旅人になるのが夢だったが、現在は人生の半分を国内外の移動に使っているような出張だらけの生活を送る。

広島、下総中山、多摩市、ボストン、デトロイト近辺、豊洲と住居の定まらない生活を経て、とりあえず広島に定住しながら2人の息子の子育てにも奮闘中。

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