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2F/当番ノート

パリ

当番ノート 第2期

パリライフもあと2日。
今日、明日の公演で終わります。
昨日はまるっきり作品の事を考えなくてすむオフでした。
15日16日の完全に森山未来くんが抜けたパートを穴埋めし、全てのパート初日だったので。
それが無事に終わり、ホッとしたんだろうなぁ。
まだ全体の空気感に追い付いていない箇所もありますけど、楽しんで踊っています。
やはり遅れて入ってる分の作品に対する慣れや熟練度の差は否めません。
でもやっとスタートラインに立ったのでこれから自分の個性を+して作品を深めていきたいですね。
16日は以前仕事を一緒にしたオリンピックの開会式などを手がけた演出家のイヴ・ペパンが見にきてくれて凄く喜んでくれました。
いろいろ話したかったのですが、片言の英語では思うように出来ず(><)
でも数年ぶりでも再会出来る事、成長した姿を見てくれる人がいる事に感謝です。
英語はまだこれからこれからって感じ(^^;)

オフはやっとプレッシャーから解放されたんで街を観光。
ギャラリーラファイエットというデパートの吹き抜けを見に行って、デパートの中にこんなアートを創るパリに感動でした。
本屋さんでHelmut Newtonの写真集買ったり、アート系の雑誌を買ってみました。
あとジャンポールエヴァンのチョコが日本の半額ぐらいの値段ででしたね。
日本じゃ買わないけど、思わず買ったよ。
うむtheパリ。
その後もチュイルリー庭園とカルーゼル庭園をのんびり散歩。
自然の中にいると凄く落ち着く。
そのままダラダラブラブラ歩き続け、前回のオフの時にパリ在住ダンサーなつみが案内してくれた街の一角のウィンドウで一目惚れした靴を思い出し、行って一発購入。
あんまり物欲ないんですが、この靴だけは一目惚れしたんです。
ヨーロッパにしかないブランドらしく、職人の技術が冴える一品でした。
オールハンドメイド「n.d.c」。
早く履きたいのですが、ゴム張りを日本帰ってしてからじゃないと勿体なくて履けない(笑)
アントワープで靴が壊れたまま履いていたので、これも何かのご縁です。
大事に履こうっと。。。
靴を買い気分もほくほくになったとこにストリートダンサーがパフォーマンスしているじゃあーりませんか。
ちょっと見ると意外とレベル高くビックリ。
つーかコンクリでそんなに踊って大丈夫???
ってなぐらいな技をやってましたわ。
ヤバし。
俺がやったら身体壊れる。。。
すげーなこっちのストリートダンサー。
パリはどこ行っても石畳の街だからそれが普通なんでしょうね。
とりあえずお体お大事にと思いながら見てました。
勿論興奮もしましたけど、身体の事気になってしまって(笑)
こちとら仕事で踊ってる身だからそう考えて当たり前なんでしょうけど、彼らは外でパフォーマンスしてチップを貰い稼いでるから一日一日が勝負なんですよね。
ハングリーな世界です。
凄い事やってるのになぁ。
ああいう彼らにももっと良い踊る場所が与えられればいいのに。
日本人の余計なお世話な感覚かもですが・・・
そんなこんななパリ道中。
未だスリにも遭わずに危ない目にも遭わず元気に充実しております。
写真もアップしたいんだが、アパートメントの写真のアップの仕方が分からないアナログな自分です(><)
では今日も本番頑張って行ってきます。
皆様も良き一日を☆

***

ラスト一日になりました。
明日も精一杯踊りたいと思います。
今日はやっと視野が客席まで飛びました。
今まではやる事と周りに合わせる事に必死でお客さんの空気感まで感じる余裕がなかったのですが、今日やっと届いた感じ。
穏やかな気持ちで空気を動かせた気がします。
お客さんがどのように感じたかは分からないですが。
やらなければいけない事からやりたい事に広がり始めたらこっちのもんです。
もっとどん欲に自分の個性と表現を進化させていきます。
ヨーロッパに来て3週間あっという間に過ぎていきました。
北京から数えたら約1ヶ月半も日本を離れています。
楽しい時間は一瞬ですね。
それだけ充実した時間って事。
自分の可能性の挑戦をさせてもらえるこの舞台は本当に良い経験であり、やりがいのある舞台です。
引き続き来月マルセイユ、9月のオスロ、テルアビブ等もろもろも尽力します。
目の前に置かれる事象は全て自身にとって必要な事。
その意味は数年後に分かるかもしれないし、今感じている事かもしれない。
でも正解はない人生感じたままに自分の感性に身を委ね、抗うこともせずに進んでいきます。
まだまだこれから起こる事は刺激的になっていくに違いない。
それに負けない自分。
強い自分でも弱い自分でもなく、受け入れる姿勢だけ持って在りたいと・・・
そんな感じで眠りたいと思います。
おやすみなさい。。。

原田 みのる

原田 みのる

19歳より舞踊の道へ。07年シルク・ド・ソレイユポテンシャルアーティストに認定される。07~08年noism所属。10~12年3年連続で香港のNgau chi wan civic center に6大陸のソロダンサーに選出され、演出振付作品を発表。他にもHawaii Tau dance theater、新国立劇場に作品を委嘱されるなど演出・振付家としても才能を発揮している。
自身の創作の他に島崎徹・上島雪夫・金森穣・加賀谷香・能美建志等の作品に参加し精神性の高い踊りと柔軟性溢れる感性をみせる。
12年5月よりベルギーの振付家シディ・ラルビ・シェルカウイの世界ツアー作品に参加。

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