それは数年前の穏やかな休日の午後。
私は母と仲良くテレビを見ていました。
最近恋も髪の毛もダメージ受けまくりぃ〜
きっとそんなたわいもない会話が繰り広げられていた事だと思います。
ふとテーブルを見ると、そこには一匹の蜘蛛が。
私はすぐさま母に蜘蛛がいることを告げました。
・・・が、いない。
いないのです。
母が蜘蛛に目を向けようとしたその一瞬の隙に、蜘蛛はどこかへ隠れてしまったのです。
ホシはまだ近くにいる可能性が高い。早急に捕まえて外に投げ捨てねば!
二人は辺りを探します。
しかしいくら探しても見つからない。
完全に蜘蛛の気を見失った二人。
たった一瞬で一体どこに・・・?
もうそこにはあの穏やかな休日などありません。
ゴクリ・・・
重苦しい空気の中、二人顔を見合わせたその時でした
母の顔におった。
「そこぉおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
母の顔を指差し叫ぶ私。
うわぁっ!と蜘蛛を払いのける母。
「うひひひひ!なっなんで、ひひひ、顔に、ひひ、しかも、真顔だし、ひひひひひ」
二人は窒息死するんじゃないかって程に笑い転げ、無事サカマキ家には穏やかな休日が戻ってきたのでした。
おしまい。
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世の中にはお母さんの天然ボケエピソードって多数存在していると思います。
テレビなどで芸人が自身の母親の話で笑いをとる度、「芸人はお前なんだから己の力のみで笑いをとりなさいよ」と思っておりました。
が、自分もやってしまいました。すみません、人に厳しく自分に優しくて。
深海は中深層よりも深く反省しております。
(中深層にはリュウグウノツカイがいるのですよっ!どうでもいいですね!)
わたくしの母は天然な上にこのようなミラクルを度々起こすミラクルガールです。
彼女の話は仲間内で大人気の鉄板ネタなのです。
今回のお話、上手に書けたかいささか不安ではありますが、皆様にもニヤニヤしてもらえたらまんもすうれぴぃです。