アルモドバルの”神経衰弱ぎりぎりの女”を渋谷シネマライズで観たのは今から20数年も前のこと。
この映画に関しては絶叫も嘔吐も感涙もしなかったが大好きな1本だった。
それからは多分恐らく、アルモドバルの映画は全部みている。
特にフェイバリットなのは”ライブ・フレッシュ” “バッド・エデュケーション” “ボルベール” “私が、生きる肌”
なんだろう、、、この好きな映画のタイトルを綴る時の多幸感!
それで去年、アルモドバルタッチな詩を書いて曲にしてみた。
スパニッシュ・サーキット
貴方の面影子牛のような愛らしい顔
私が贈った香水を浴びて
今日もどこかで太陽に身を焦がしている
私はお別れの言葉を言いたくて貴方を探した
”散乱した映画女優の衣装
記憶の中の壮大なクラッシュ
巨大な青空の下 永遠の時間の中で
私たちは内側に尖らせた快感をお互いの肌に押しつけた”
彼が香水を浴びれば浴びるほど私は彼の居場所に近づくけれど
そうしたら香水は早くなくなってしまうから
私は彼の手がかりを永遠に失ってまう
私はプレゼントした香水が彼の肌に染込んでいく様を想う
彼自身と溶け合い だだ一つの香りを放つことを夢想してやまない
アイリス アニス アンバー イランイラン オークモス カルダモン
サンダルウッド スミレ パチュリ バニラ ベルガモット マグノリア
ライム ローズ ラベンダー ミモザ デイジー
ラブロマンスな詩なので歯が浮いて抜けかねないけど
若い男に目がない30代後半女の悲哀がでていて、
われながら悪くないかな、なんて思ったりして