『価値』について
ホトリニテの宿泊料金は、1泊素泊り3000円です。題に3000万円とありますが、間違いではありません。世の中で公式にもっとも高額とされている宿泊料金はおよそ1泊350万~420万円ぐらいが相場です。その一夜を特別なものにする。そこにどんな大金持ちでも1泊素泊まり3000万円もだして宿泊する人など、ほぼいないでしょう。3000万円あったら、そのもの(宿泊施設)を作りますからね。
ここに1枚の紙があります。僕が何か絵を描くとしましょう。売れないですよね。この世で一番、高額とされている絵画はセザンヌの「カード遊びをする人々」だそうです。その値段、200億円以上とされています。
お金でものを、はかったら何が見えてくるのでしょう。また何が、見えなくなるのか。
僕には師匠がいます。(蕎麦屋の大将なんですが)以前、師匠からこんな事を言われました。お客さんに対して「君が提供する何かが安くても高くても、こっちが、してやっていると思って接したら終わりだよ」と。 ようは、安い「から」高い「から」。『から』を理由に、言い訳するな、という事を教わりました。
また、以前こんな経験をしたことがあります。
車で、道路を走っている時。前方に自転車に乗ったホームレスのおっちゃんがいました。徐々に僕の車が近づいてゆきます。同じ進行方向に向かっています。後ろから見ていて「うわー!!なんて汚い格好してるんだぁ、情けないなぁ・・。ああいう風な人にはなりたくないな~」と思い その、おっちゃんが乗った自転車を追い越した瞬間!おっちゃんの自転車のカゴに、それはそれは、美しい花がさしてあったのです。
その、おっちゃんの顔は満面の笑みでした。言うまでもなく、情けないのは自分の方で「見た目」でしか判断してなかったことを深く反省しました。美しいものを美しいと思える心を、おっちゃんは捨ててなかった!自分は、逆に盲目になってたっ!
「お金」は、時として大事だと思うし、「見た目」も時として大事だと思います。が、しかし・・・、の続きがまだ僕には、わかりません。この「が、しかし・・」の先にある、その答えを自分で納得できる範囲内で見つけられたら、いいと思っています。が、しかし、その言葉にしばられてても、いつになっても見えないのかも知れません。うーん。。。頭でっ『カチ』にならないようにしないといけません。はい、お後がよろしいようで。