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2F/当番ノート

⑧出会いの絶景と、これから。

当番ノート 第11期

『出会いの絶景』

この言葉は、俳人/永田耕衣さんの言葉であります。耕衣さんが版画家/棟方志功さんとの巡り合いについて、そう表現しました。「素晴らしき人との巡り合い」出会いの絶景とは、そういうことでありましょうか。僕もいままで、いろいろな方に出会い、その絶景を感じさせていただきました。

体験してきた、いままでの全部。

自身で感じてきたことや、想いを言葉や言葉でないもので表現してきたこと。それは当たり前なんだけど、すべて「他」あって成り立っているのだなぁ。など最近しみじみ思いました。他があるから感じられたり、他が聞いたり見たりしてくれてるから伝えようと思ったり頑張ったり。僕の場合、自信がないので良く見せようと背伸びしたり。

今回8週にわたり文章を投稿させて頂きまして、そんな『他』を感じられる場を作られているアパートメントの朝弘佳央理さんやスタッフの方々のご尽力に頭が下がる思いでありました。ありがとうございます。また、こんなにも良い機会を与えてくださった古林希望さん、ありがとうございました。そして、このアパートメントに関わっている皆様。短い間でしたが同じ時を過ごせた第11期の森勇馬さん、Masa Nakaoさん、中村義宏さん、つかにしゆうたさん、peneさん、Rika M. Orreryさん、ありがとうございました。

アパートメント連載を、どのように締めるのか。題にもある「これから」の話なんですが、僕の中でやってゆきたい事、考えていることはたくさんあります。出し惜しみするほど大したことは何一つありませんが、書かないようにします。出すことも大事だけれども、秘める事も大事かな?と思ったからです!というのは、いいわけで、まだ自分の中でまとまってもいないので、すいません。正直、はずかしくて書けないのです。

ただひとつ、今までは大きなものを見すぎて、望みすぎて大切なものを失ってきた事もありました。望む事はいい事かもしれませんが、振り返ると僕は望んできたことに対して「身の丈」を知っていなかったのだと思います。今もきっと何か失っていると思いますし。だけど、これからちゃんと近くで、いつも支えてくれる彼女(もうすぐ、嫁!)や家族、友人を当たり前に大切にできるような、当たり前なことを、当たり前にできる人間でありたいです。(その当たり前って何だ!?という感じですが)

読んでくださった皆さんとまたどこかで、お会いすることがありますでしょうか。まだ見ぬ人や出来事、きっと生きている限り これからも出会い続けるでしょう。そんな時に「あなたは、大絶景ですね」または「なんとも、まぁ、とんだ大バカですね」なんて思われるようなくらいの人になれてたら、本当に嬉しいです。

最後に、ホトリニテに最近よくお客さんとして外国の方が沢山いらしてくださるのですが、一番外国の方が、僕は私は日本語をしゃべれるんだっ!とドヤ顔まじりに嬉しそうに言う言葉があります。それは何か?とっても、発音が、ぎこちないんですが愛おしいんです。

「ドウモ アリガトウ ゴザイマス。」 

この日本語の美しい響きが大好きです。それを逆に海外の方に教わっているのであります。

それでは、皆様! つたない文章を読んでくださって どうも、ありがとうございました。

高村 直喜

高村 直喜

富士山に一番近い湖、山中湖の湖畔でホトリニテという名の宿をやっております。好きな食べ物はイチゴ。心躍らされるもの、縄文土器。  写真は宿のゆるキャラ「ホトリちゃん」です。(富士を、かぶるバージョン)

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