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2F/当番ノート

犬と短歌3(ドーナツの穴にマル)

当番ノート 第17期

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ああぼくが愛した白いブランケットに今年の秋の光が積もる     藤田千鶴『白へ』

秋は、犬も過ごしやすい季節のようでマルは毎日ご機嫌です。
もう少し寒くなると冬用ベッドを出します。
一昨年から使っている茶色のベッドは、マルが噛んだり掘ったりしてしまい、去年とうとう穴があきました。
ドーナツのような状態になったベッドの、穴の部分でマルは寝ていました。

穴のあいたベッドはかわいそうだと思って、すぐに新しいのを買いました。
赤いチェック柄がかわいくて、白いもこもこが気持ち良さそう、そして安い!と喜んで買ったのですが
全く寝てくれませんでした。近づきもしないので、仕方なく穴のあいたベッドを使い続けました。

今年もこの穴のあいたベッドを使うのだろうかと考え中です。
できれば捨ててしまいたいです。穴、あいてるし。
でもマルからすれば、穴があいてるとか関係なく気に入っているベッドなのだろうなぁ
そう思うとなかなか捨てることができません。そして、今年もきっとこのベッドを使うような気がします。

ブランケットは紐で括られてあるからもうすぐ捨てるつもりなんだね     藤田千鶴『白へ』

安福 望

安福 望

一日に一首と一枚、好きな短歌で絵を描いています。

Reviewed by
安福 望

犬の寝床の話と藤田千鶴さんの短歌を二首紹介しています。

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