入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

卍第二章 まさかの戦力外通告・・・からの岩手県久慈市へ卍

当番ノート 第33期

【第二章 戦力外通告からの・・・】

戦力外通告と恰好つけて表現してみましたが、読者の皆様がお察しの通り、実際はただのクビでした。大事なことなので、もう一度言います。クビです。

当時は自分なりにも一生懸命にアイドル活動に取り組んでいたので、正直、かなり途方にくれましたが、とりあえず、急なイベントが入ったりするアイドル活動のために
シフトの融通が利くからと某アパレル会社の倉庫のアルバイトに当分は専念することにしました。

神聖☆フリーター 前田比奈(23)の誕生です。

そこのアルバイトは若い男女が沢山集まっているところで、呑み会やらフットサルやらと大学生みたいなノリで皆でわいわいすることが多く、今までそういう経験があまり無かった私としては新鮮でとても楽しかったです。(日芸時代は恰好つけて1人でいることが多かったので。苦笑。)

彼氏も出来たりして、楽しい日々でしたが、自分の中である1つの疑問がぐるぐるしていました。

【私、このままでいいのかな・・・?】

向いていないなりに、一生懸命打ち込んでいたアイドル活動の日々に比べて、それなりに充実はしていましたが、心のどこかは空洞でした。それから焦りもありました。23歳になり、周りの大卒の友達は就職している中、自分はフリーター・・・。

アイドル活動は自分に向いていないともう分かったので、気持ちを切り替え、一念発起、就職活動をすることにしました。

とはいったもの・・・はい、また読者のお察しの通りです(苦笑)

かなり苦戦しましたね、ええ(遠い目)

就職といったら、ハローワークだべ!!と思い、自転車でハローワーク茂原に通いだしました。

我が家からハローワーク茂原へは、自転車で30分。田んぼを超え、畑を超え、たまーに訪れていました。(毎日通わないところが、安定の根性なし。笑)

特に興味のある業種もなかったので、「家から近い」とか「福利厚生が良い」とか、そういう理由で仕事を探し、履歴書を書き、面接を受ける日々・・・。

まぁ、落ちますよねー。そりゃ採用しないですよ。(苦笑)

就職活動をする中で、もうひとつ胸に秘めていた想いがありました。

それは21歳の時、夢にあった「海女になりたい」という気持ちです。

バリバリの現代っ子であった私は、毎日ネットでしこしこ調べていました。

「海女 募集」「海女 求人」・・・。

グーグル先生に聞いても、ヤフー検索先生に聞いても、答えは出ず・・・。

モヤモヤしながら、就職活動を続けていました。

「やっぱり海女さんになるのは難しいのかー。諦めるしかないのかー・・・。」

と諦めていたその時!!!

ある日のように、ネット検索すると、引っかかったのです。

岩手県久慈市の海女さんの募集でした。

キターーーー!!!

我ながら、自分の執念深さに怯えますね・・・(笑)

とは言っても、私は岩手県に縁もゆかりもなく、岩手?盛岡でしょ?わんこそばでしょ?イエーイ!!!ってくらいの知識しかありませんでした。

なんなら行ったこともありませんでした(笑)通ったことはあるけど(笑)

行っちゃえ、行っちゃえ~~~!と完全にノリだけで移住することにしました。

今思えば、本当に若さゆえの行動です。我ながら23歳の前田比奈、恐ろしや・・・って感じです。ひょえ~~~笑。

岩手に行くのは、不思議と不安は全くなく、ワクワクで満ち溢れていました。

500円玉貯金を割って出た(お姉ちゃんがベトナムで買ってきた可愛い豚ちゃんの貯金箱でした。)25万円を片手に、当時同棲していた彼氏と別れ、(でも別れたときはやっぱり悲しくて、ゴールデンボンバーの女々しくてを爆音で聞いたな・・・)単身岩手県久慈市に移住することに決めたのでした・・・。

【第三章へ続く・・・】

15317801_706081086223940_7772415328479832342_n

ホワイトビーチ時代の私。一番右です。とにかく青春でした!!

前田 比奈

前田 比奈

北限の海女に憧れて、地元千葉県から岩手県久慈市に移住してきました。海女さん2年生/岩手県久慈市地域おこし協力隊/アイドルグループWHiTEBEACH元メンバー/海女と海とおしゃれとブログが大好きです。

Reviewed by
喜屋武 悠生

「私、このままでいいのかな・・・?」

自分の心の声にしっかりと耳を傾けられること。何かに対して、憧れや情熱を持ち続けられるのも、ひとつの才能だと思う。

それなりに楽しく、充実した日々の暮らしを断ち切って、未知の世界に飛び込むのはいつだって勇気が要るけど、ひなちゃんは不安なんて吹き飛ばす勢いのワクワクで、未来をどんどん引き寄せてくる。

陽気で、前向きで、「イエーイ!!!」な彼女の文章を読んでいると、なんだか元気が出てきて、いつの間にか「がんばれ!負けるな!」って応援しちゃってる自分がいる。
かつて「あまちゃん」に夢中になっていた人たちも、きっと同じような気持ちだったんじゃないかな。

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る