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2F/当番ノート

まっすぐここにいる

第41期(2018年10月-11月)

舞台後 頂いた花を楽屋に置いてきてしまった

その後バーに行き バーの店員さんに花束をもらった

忘れた花を届けられたよう

今日は久しぶりのロミオとジュリエットの娼婦役
いつも演じるのがとても楽しい
辛子色の衣装もお気に入り
髪型 化粧をしながら段々自分じゃなくなっていく

今日舞台を楽しめなかったら引退しようかというアイディアが踊る前に浮かんだ

でも今日も舞台で楽しさを見つけた
そして二階席まで満員のお客さんはとても嬉しそうだった
一列目にいつもいるおばあちゃんが今日もいた
カンパニーを辞めた友達が観にきてくれていた

お客さんは今日も優しかった
周りのみんなも優しかった

最近色々な別れがある
でもそんな中 私は一人ではないんだなと感じさせてくれた舞台だった

上手に踊れるようになるより 誰かを何かを守れる人間になりたいと友人が言っていたことを思い出す
人としてまっすぐな人は踊りもまっすぐ

そのままで 
いつもその瞬間にいれるようになりたい
舞台も日常も

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合田 紗希

合田 紗希

倉敷市出身  
ルーマニア黒海近くの劇場でバレエを踊っています。
ビールとcafeと海が好きです。

Reviewed by
moto

音楽にしろ絵画にしろ、舞踏であれ演劇であれ、凡そ芸術というものは全て一瞬のものだと思う。それはその時その場でしか存在し得ないもので、生まれては立ち消えていくその圧倒的な浪費にこそ、芸術の本質があると思う。

でもそれはきっとありとあらゆることに共通するんじゃないかと思う。僕達は皆それぞれの舞台の上で、その場限りの役を演じている。それはとても危うくて、厳しくて、そしてとても美しい。

"今日舞台を楽しめなかったら引退しようかというアイディアが踊る前に浮かんだ"

そんな気持ちになって舞台に立つのは、どんな気持ちだろうと思う。

きっととても清々しいんじゃないか、と思う。

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