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2F/当番ノート

ヒーローは眠らない〜詩をやる理由〜

当番ノート 第43期

こんにちは。そにっくなーす a.k.a.ひのはらみめいです。

今回は、わたしが生業として嗜んでいる詩の朗読をやる理由についてお話しようと思います。
実用的なこと、とまではいかなくてもちょっとした時に読んでへーってなってもらえる、そんな連載にしたいのですが堅い話ばかりでもあれなので、ここらでちょっとひとやすみといったところですね。

以前ポエトリースラムという大会の日本国内での予選に出た時に、ぼろくそに負けて、聴視者を挑発したくて投げた発言が冷たい視線でかえってきたり、散々な目にあった(笑)時がありました。
その時に、なんでこんな苦しい思いして詩をやってるんだろう、と悩んで悩んで、苦行を好きでやってる自分をどうしても正当化せねばこの苦しさの意味はないような気がして、なんとか見出した答えがこちら。

https://ameblo.jp/navigation-of-whale/entry-12298981580.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=cc70d4acbb864557a358f62db5884db5

もうだいぶ前のブログ記事になりますが、要は「多様性」が肯定されるような前提の世界においてしか生きられない自分を慰めるために、多様性を肯定しますよと標榜している世界に居ようとした、それだけなのかもしれません。
作品を作っている自分は好きです。
それは詩でも小説でも曲でも琉球歌でも然り。
このブログ記事を書いていた時は、まだ何かのコミュニティに属していたい、友達が欲しい、という気持ちが強かったのですが、ここのところのわたしは人との関わりはあってもなくても、作品をただ思うままに書くことの楽しさとふたりきりになることができて、結果それを楽しめています。
不思議なことに、見つめる鍋はなかなか煮えないと言いますが、人と知り合いたい、結果を出したい、コミュニティに入りたい、と必死になっていた頃よりも今の方がいろんな人と結果的に仲良くなれたり、作品をめぐる世界が広がったり、他の人の作品を肯定できるようになってきました。
自分が楽しめればそれでいい、そう思えている今はとても気持ちが楽です。

fin

ひのはら みめい

ひのはら みめい

メンタルヘルスもの書き

Reviewed by
マスブチ ミナコ

詩を書いている自分は好きなのに、
”何かのコミュニティに属していたい、友達が欲しい”そう思っていた頃、苦しい思いをしたことがあったそう。
転じて、”作品をただ思うままに書くことの楽しさとふたりきりになる”ことができるようになった今。
やっていることは同じでも、目線が他者に向けられたまま行うのと、”自分が楽しめればそれでいい”と思うことは随分違いがあるようです。
世の中には、こうしたことが詩に限らずたくさん溢れているのかもしれません。

「今やっていることの楽しさ」とふたりきりになる、という言葉を読んで、背筋が伸びるような、むしろ緊張が解けるような、そんな気持ちにさせられたのでした。

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