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2F/当番ノート

動きつづける

当番ノート 第45期

動きつづける
なにかしらいやになってもうなにもしたくないなっていうときに、じっとしばらく動かずにいることがあります。
たとえば自宅のお風呂場の脱衣所などで座り込み、じっとしておくんです。いやだなって、いう感じが通り過ぎるのを待つんですが、そのときにおとものようなものとして、ドライヤーをそばに置いて、稼働させます。じぶんとほどよい距離感の床に置き、スイッチをいれます。

なにもしたくないときの、なにもしようとしない自分は、余計に気が滅入ってしまうので、なにかをし続ける、ということを家電に担保してもらうのだと思います。自分とは別の存在が、近くで一定の活動を続けている(しかも私を少しあたためてくれる)というのはけっこう良いもので、そのことでわりとなぐさめられます。これが生き物だったりすると自分の予測とははずれた動きをしてしまうので、あくまで温風を出すという行為だけを裏切らず続けてくれるドライヤーというところがポイントです。
でもあれです、電気代かかっちゃうので5分とかです。そこは気をつけてます。

という話を友人にしたら、「わかる!私も落ち込んだときはドラム式の乾燥機がまわるのをずっと見てるよ」と言っていました。それもそれでどうなのかな、と思ったけど、毎日生きてく中でどうしても起きてしまういやなかんじのことを切り抜けるための自分なりのコツみたいなものって、みんな何かしら持ってるのかもしれないな、って思いました。

Reviewed by
ますぶち みなこ

「もう、なにもしたくないな」というとき。
自分とは別に動いているものを見ると余計に気が滅入るのを防げるといいます。
動物もいいけれど、予測不能な部分が多いので、家電を動かす。
ぐるぐる動くものを見ることで、少し一歩踏み出すきっかけになるのかもしれません。

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