どんな異性が好き?
と聞かれるのが昔から1番困る。先日困ったばかりだ。
見た目重視の一目惚れで恋が始まれたならどんなに楽だろうと思う。とは言え、顔立ちは確かに大事だし、私にも顔の好みというのはある。それを聞かれる時は、既に決まっている何人かの男性を例えであげる。それはもう何年も変わらない。どうやら私は面食いではないみたいで、私を昔からよく知る人からは、「あの人あんたの好きそうな顔じゃない?」と悟られるくらいには私以上に私の好みを熟知している友人も少なくない。
でも、今回は打ち合わせの内容として質問に答える義務もあったので、言語化してみたのです。
例えば
明らかに自分を苦しめかねない音域の曲を作って、案の定毎回サビの部分でめちゃくちゃ苦しそうな顔をして歌いあげるような人が好きだし
例えば
何でこの人と結婚したんですか?の問いに対して、情熱や拘りを語る人より、それが自然だったからとあっさり笑って言える人が好きだし
例えば
ネットで既に解りかけてる事をただ調べて満足しない人とか
もしかしたら欲しかったもの以上の作品に出会うかも知れないとすぐポチらず、本屋に出向く人が好きだし
例えば
1発目のデートで完璧な自分でいられる人より、肝心な日に限って知恵熱とか出しちゃうような興奮や緊張にナイーブな人が好きだし
例えば
泣くとかの感情って凄く個人的なもので、流しどころはそれぞれでいいのでは?と私は思うけど、誰がが死んじゃうとか、友情とか 愛みたいな物語の涙のカツアゲにまんまと乗っかるタイプの人が好きだし
例えば
先日のお礼を丁寧な文章で送る際、最後の最後が、ありがとうございまた。みたいにちょっと間抜け誤字しちゃう人が好きだし
例えば
待ち合わせをする度、遅れずに行こうと思うあまりいつも早く着いてしまい、結局約束の時間まで土地勘のない街で珈琲飲んで時間調整しちゃうような人が好きだし
例えば
これ凄い良かったから読んでみてと貸してくれた本の、どこで気持ちが引っかかったのかがわかる痕跡を無防備に残しておくような人が好きだし
あとはさ、
ストローで飲み物を飲む人とか。
眼鏡を外した素顔がショボッとしてる人とか。
自分の好きな事を語り出すと声のトーンが少年時代になっちゃう人とか。
です…ね。
来週には変わっているかもしれないけれど。
なんて随分一方的にお話ししちゃったんですよ。
そうしたら、相手の方から
花さんがずっと1人でいる理由がわかります。
と言われたわけですよ
マックで。
大丈夫です。