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2F/当番ノート

ヨルダンでのゴミの回収「ゴミ箱が先かゴミ収集車が先か」

当番ノート 第50期

ヨルダンの街を歩いていると直ぐに分かることだが、道路沿いのいたるところにゴミ箱が置いてある。

 

 

銀色で、蓋が無く、口が空いたゴミ箱。おおよそ縦50 ㎝、横120 cm、高さ100 cm。脚が2つ。一カ所に3~6個がまとまって置かれている。

近隣の家庭やスーパーから出たゴミがこのゴミ箱に捨てられてくる。ヨルダンではゴミの分別回収はまだ普及していない。生ごみ、プラごみ、金属ごみ、すべてまとめて捨てられる。

ゴミが全てこのゴミ箱に収まれば良いのだが、入りきらずに溢れていることをよく見かける。

 

 

食べ物を探すネコがゴミ箱の中にいることがあるので、近くを通るときは気を付けた方が良い。高級住宅街ではゴミ箱から金目の物を探す人々も見かける。

 

捨てられたゴミは誰がどうやって回収しているのだろう。ゴミ箱はヨルダンに来て直ぐに目に入ったが、ゴミが回収されている現場を目にするのは入国してから1ヶ月ほど経ってからになる。

 

 

こちらが収集車と収集スタッフ。男性2名がゴミ箱を収集車の投入口の近くに運んでいる。写真には映っていないが運転手は車からは下りず、作業に参加しないとのことだ。よって運転手1人、作業員2人の3人チームで収集していることになる。緑色の作業着には銀色の反射シールが付いている。日没後も作業するのだろうか。

 

 

ゴミ箱が持ち上げられている。収集車のからツメみたいなものが出てきて、ゴミ箱を挟み、持ち上げる。なるほど、どうしてゴミ箱の規格がこれなのか分かった。収集車の規格とマッチさせているのだ。箱が車に合わせたのだろうか。車が箱に合わせたのだろうか。よく見ると、ゴミ箱にも黄色い反射シールが張られている。夜間に作業している可能性は高い。

 

 

ゴミ箱が作業員の頭の高さまで持ち上がった。ゴミ箱がどれくらい確りと固定されているのか分からないが、作業員は少し危ないと感じてしまう。

 

 

ゴミ箱がひっくり返り、ゴミが収集車に食べられている。ゴミ箱には圧縮機が付いており、ゴミを押し込んでいる。

 

 

作業が無事に終了した。作業員が収集車の後ろに乗り、このまま収集車が走り始めた。

 

果たしてこの収集車はどこから来て、どこのゴミ箱に立ち寄り、最終的にどこに行くのだろうか。

Rami

Rami

JICA海外協力隊として2019年7月から中東の国ヨルダンで活動中。ヨルダンの野生植物の調査・保全および教育に携わっています。学生時代は植物が栄養欠乏に適応する仕組みについて研究し、その後は総合商社で肥料原料の輸出入に携わっていました。Rami(رامي)は現地での呼び名で、「投げる」「放つ」という意味。

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