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2F/当番ノート

色鉛筆と友達の言葉とキモチ

当番ノート 第55期

両親が東北応援プロジェクトに参加して、届くお花さん。

こんにちは mopoka です。 (いもぱるしからmopokaに変更)

従姉妹のお母さんが「宝のもちぐされだから」と、フェリシモの500色の色鉛筆をくださった。 私は、500色には到底及ばないけど、いろんな色の包装紙に包まれたリンツのチョコレートをお礼に贈らせてもらった。

たくさんの色は、眺めてるだけでも嬉しい。

ケースに入った状態で、机の上に並べた時の写真

けど、工場から出たままの長い姿。これからも長いままなのは、申し訳ない。彼らは、生み出す力を持ってるのだから、そこに関わりたい。

ケースから出して、無印良品の鉛筆削りで、500本削りましょう。手が疲れる。

鉛筆削りは、最後には刃がダメになり、この仕事で命が果てました。ありがとう。

色鉛筆たちは「いつでも行けます!」とビシッと鉛筆たてに立った。そうなると、使いたくなる。使いたくなるということは、絵を描きたくなる。

私は、仕事で描くばかりで、長らく「描きたい絵」が分からず、便秘状態。

最初に、便秘解消のきっかけをくれたのは次姉だった。ipadにペンシルで描いてみた。さらに苦手なtwitterにあげてみることができた!けど、すぐに苦しくなって描けなくなっちゃった。

次に、iphoneに指で、心象を描いてみた。これは友達たちが「描きなよー、描いたら自分たちだけのslackにあげなよー」て言ってくれたから。本当になんでもない、自分のキモチをスケッチしたものを、恐る恐るアップしたら「わあい」て言って、受け止めてくれた。すごく嬉しかった。

恐々だけど何かを喋りたがってる

もっと絵が、自由に描けるようになりたいなぁ。そんな時、友達が「アパートメントに、こういう絵に言葉を添えて、アップしてよ」って言ってくれて、おね、おね、おねがいします。

i movieの実験もあって、加工を途中で入れてる。コミックぽい効果すごいなぁ

小学生の時、母におねだりした画材・色辞典(色鉛筆の名前)の100色セットと、会社をやめてまず買ったプリズマカラー(色鉛筆の名前)180色にも、並んでもらうと、さらに臨戦態勢、最強です。

今のキモチ。コピックと色鉛筆のキモチいい出会いを求めてる。

中学生の時に買ったコピックも出しました。これは、古いし色数も少ないし、さっさと使い切って捨てよう。と思って、出しました。

コピックは高価だし、描いたら失敗できないからって恐々使っていたので、その魅力が掴めずにいた。けど、失敗OK!無駄描きOK!と堂々と使い出したら、その面白さに目覚め、メルカリで160色のコピックを買い足しました。幸せ!!

そんな訳で、三種類の色鉛筆の猛者と、コピックたちが「いつでもどうぞ」と立っているので、彼らを戯れたい衝動と、アパートメントの部屋のおかげで、じわじわ、絵を描くチャレンジが積み重なっています。感謝です。

焦がれてる

苦しい気持ちも嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも切ない気持ちも、これだ!て思う色を掴んで、いつでも紙にぬれます。

水を得た魚、みたいな「色を得た」のかな。

「そんな言い方しなくたって、て言いたい自分は器が小さいってこともわかる。」
気持ちと関係なく、0才姪っ子の形状が出てきてしまった。

自分にとって「色数」がこれほど、心を沸き立たせるものだったとは..。考えて見れば、美術教員を目指し、中学校で教育実習をした時、作成した授業計画は「色の面白さ」についてだった。私の心に強く残ってる、子供の頃の最高のプレゼントは「100色の色辞典」だった。

「色」が「在る」状況が、心にピッタリくる。在る色を重ねて、交わらせるのが好きだ。今日の絵は全部、色味が似てる。今、こういう色なんだな。

いろんな言葉を友達がかけてくれる。絵本みた友達が、突然感想をくれたり。youtubeでアニメーションを掘り出して見直してくれて、連絡をくれたり。ふいにフワッと「見たよ、よかったよ」て言ってくれる。

師匠は「作品は、嫌われたっていい。自己中だなって思われたっていい。つまらないって言われることを恐れない。腹を括って」と教えてくれて、ブログの発信も、物語を描くことも、怖いと相談したら「どうせ間違えるから。直し続けてるうちに死んじゃう」と教えてくれた。アハハ

誰かを不快にさせて、傷つけてしまうんじゃないかって、怖くて書けなかったことを、ペンネームを利用して、アパートメントってこの部屋で書かせてもらってる。その怯えを話したら友達が「やさしいんですよ」って言ってくれた。

こないだ電話で友達が「いろんなものもう持ってるのに、どうしてそんなに自信ないのか不思議だよ。本来なら、私、大統領なる!て言うくらい自信に溢れるレベルだよ」みたいなことを言ってくれた。

一人ひとりに、お礼を言って周りたいほど、暖かい言葉をいろんな人がかけてくれる。グズグズの私に、とても滲みてるんだ。

色と、かけてくれる言葉と、気持ちが絡み合って、アパートメントは今日も私に居場所を与えてくれた。どうしても、ありがたい、なのだ。

mopoka

mopoka

アニメーション作家、絵本画家。
小学生の頃から、町会の掲示板のポスターや、電信柱に貼られてるチラシや、電車に貼られてるポスターなど、身の回りに溢れる「絵」が一体だれが、どこから頼まれて描いてるのか、不思議ですごく知りたかった。
いまだ、不思議に思って眺めてしまう。

Reviewed by
早間 果実

この鮮やかな景色を描くのに
16色ではとうてい足りない
このものどかしさを伝えるのに
500の単語じゃとうてい足りない
きのうよりきょう
きょうよりあした
足りない気持ちが膨らんでいく
なんてこわくて、愉しいんだろう
尽きることのない出会いの喜び
好奇の心が枯れぬ限り
かき続けること、わるくない

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