当番ノート 第20期
7-1 彩がさ、ビルの屋上にいて、あられもない恰好で走ってんの。腰のだいぶ上らへんまでしかない、ペラッペラのいい加減な法被? みたいなの、一応羽織ってるんだけど、全部はだけちゃって胸晒して走ってて。すっごい勢いで、足も裸足で。え? ああ、一応パンツは履いてるよ。でもグルグルぐるっぐる「ア゛ア゛ア゛―!!!」って半狂乱みたいになって走ってて、それを私は、別のもうちょっと高いビルの上から見てるんだけ…
当番ノート 第20期
エストニアの首都タリンからフィンランド湾を眺める 白夜の海景。 陶製(80cm×35cm×2.5cm) 2016年4月まで、東京医科歯科大学教養部談話室にて展示していただいています。 さて、大切な友人の故郷であり旅の最終地点であるエストニアへ。 地方で行われるインディーズの音楽フェスに参加するため、”前日には必ず入国してね!”と言われていて、 プラハからリトアニア経由でエス…
当番ノート 第20期
みなさま、こんばんはー。今日は、鮪のお話。 鮪って、遠い遠い世界の果てで水揚されて、でもって、日本に冷凍で運ばれてくる、あるいは、大間とかで一本釣りされて1匹運百万円で競りにかかる。。。みたいな魚かしら〜? えっと、氷見では、初夏を告げる魚です。(タイトルは万葉集に詠われてる鮪ネタ!) この鮪は65kg。氷見浜の定置網にかかりました。 氷見の板さんたるもの、鮪の1匹や2…
当番ノート 第20期
今まで頑張ってくれた人たちのおかげで私たちはとても便利で暮らしやすい生活ができるようになりました。 昔はこんなに便利もなく、辛い思いをした人もたくさんいます。 今も、地球のどこかの国はそのような状態でしょう。 私たちの住んでいる場所はもう人間が生活するには十分になりました。 寒い時に暖かい場所に簡単にいることができます。暑いと感じた時には涼しくなる方法もあります。 遠くへ行きたい時も、行きたい場所…
当番ノート 第20期
文芸書の編集者だった頃は、書棚に並ぶ紙の書籍のほとんどが現代作家の小説だった時期もある。しかし、かさばるコミックを手始めに少しずつ電子版で買い直し、著名な人気作家の傑作ベストセラーも順番にKindle端末へ吸い込まれていくと、ラインナップがずいぶん様変わりした。今、紙で残った蔵書には「作家でない人」が書いた少部数の本の占める割合がかなり高い。 それで気づいたのだが、私は写真家の書いた文章が好き…
当番ノート 第20期
さて、スウェーデンの夏至祭から10日が過ぎ そろそろ移動かな、と思っていたところに チェコの友達からメッセージが。 元気?もうすぐ日本に帰るの?ぼくも今、旅行中。プラハの神学校に来てるんだ、会えたらいいね、と。 行くと決めたらすぐに航空券を予約して、滞在先からバスでストックホルム中央駅へ行き、アーランダエクスプレスに乗り換えて飛行場へ。 プラハ郊外の空港までAlešが迎えに来てくれて、約1年ぶりに…
当番ノート 第20期
6-1 鉄板に、油を流す。全体に行き渡って少し余るくらいの量が望ましい。でもホットプレートだと、どうかな。フライパンとは勝手が違う。羽付きに、出来るかどうか。 油が熱くなるのを待って餃子を並べる。このじゅわあという音が佐竹は好きだ。触れた点からちゅっと焼け、面が油に浸される。ちゅっじゅわあ。ちゅっじゅわあ。の心地よい連続。この「ちゅっ」もいい。出来るだけ隙間なく、最短時間で並べたい。初…
当番ノート 第20期
冬は寒ぶり、春は鰯、夏は本マグロ、秋はカマス。。。 水揚げ魚種をあげたらキリがない。 で、ときどき鯨もあがっちゃう氷見ですが。。。 そんな、魚処・氷見ではそんなブランド魚っぽいものだけじゃなく、もちろん雑魚も山盛りてんこ盛り。 そんな雑魚でも美味しくありがたく食べる知恵が氷見の中に色々あります。 1つは、カブス汁。(カブス、っていうのは、捕ったばかりの魚の中から、網元さんが漁師さんに対して、漁師さ…
当番ノート 第20期
栗の木のはなし 私は栗の木でした。 私の目の前には広い平地があってその眺めは抜群です。 首を通る清らかな水と顔にあたる柔らかい風はそのおかげです。 私の左右には、花が咲く名の知らない木、その香りで花歌が止まりませんでした。 私は動く事ができませんが、毎朝私をくすぐる小鳥がやってきます。 小鳥は歌い、私は踊り、毎日のそれが日課です。 私の葉を食べる虫たちは、食欲旺盛でまるで大地の母のような気分を味わ…
当番ノート 第20期
* 絵を見るとき何かを読み取っているという風に前回書いたのですが、 作品と人との間にはコミュニケーションが生まれています。 その伝達事項の中の一つが既視感です。 物心つく前の子どもが描いたように見える。 ロンドンの壁に描かれたストリートアートに見える。 80年代のヘタウマな日本のイラストレーションに見える。 図鑑の中の精密な図解のように見える。 〜のように見えるという風に、見る側の持っているいずれ…
当番ノート 第20期
学生からの依頼に応えて、インタビューなどを受ける機会がある。彼らは決まって「お金がないので、ギャラは払えない」と言う。そのくせ、実際には待ち合わせた喫茶店の代金をもとうとしたり、菓子折りを持参してきたりする。だから私は、いつもその場で彼らを怒る羽目になる。 タダ働きをさせることについて申し訳ない気持ちが少しでもあるのなら、本来あるまじきことだと思っているのなら、私にギャラを払ってほしい。こう言…