当番ノート 第14期
1989年7月4日 最高気温26℃ 最低気温20℃ 小雨 今朝、ピゴの元へ行くと珍しく不在であった。 ドアに貼り紙があり、見ると見慣れた筆跡で「先に入って待っているように」とあった。 中へ入ると淹れたての紅茶の入った大きな硝子のポットが置いてあり、私がいつも座る席と、ピゴの椅子の前にカップが置いてあった。 ピゴの椅子のすぐ隣には二回りほど小さな赤い硝子のカップがあった。多分、クローナの為に…
当番ノート 第14期
She, Drinks, Smokes, Dreams and Runs away fast. ————————————————-
当番ノート 第14期
猫の名前は ”チロ” わたしが10歳の頃に我が家にやってきた。 肩にちょこんと乗ってしまう程の小さな小さな猫だった。 あっという間に、たくましい大人の雄猫になったチロ。 わりと人懐っこく、でも淡々としているような性格だった。 家と外を行き来するチロはたくさん野良猫とけんかしては、顔や体に傷をおって帰ってきた。 野ネズミを捕ってきては、何度もプレゼントしてくれた。 夜はほとんど、外で過ごした。 …
当番ノート 第14期
薄いピンクで、1-1から順番に番号がふられている5階建てのマンションに僕たちは住んでいる。冬は早くから朝日が入るのと、夏は直接光が射し込まないのでとても快適だった。そして、ソファに座ると、窓からは空しか見えないというところも気に入っていた。クリスマスが終わった頃に引越しをして、一度契約を更新したから僕は3年半近くここで過ごしたことになる。 部屋は古いけれど真っ白にリフォームされていて、二人で住…
当番ノート 第14期
こんにちは、GWが空けましたね。 皆さんがお休みのときに働いて楽しませてナンボ、平吹正名です。 動いた動いてたよ、僕は。 御殿場、富士山、須走途中のコンビニで自衛隊とゴルフに向かう人達に、何故か、 僕は東京人っすよ田植えの手伝いに来ているのですとめっちゃオーラを出してみたりした。 こういった、人間の自意識過剰な可笑しみに塗る薬あったら、こっそりネットで買いますわ。 はい。 田んぼに関わる業務をゴッ…
当番ノート 第14期
ケーキ類はどうしても茶色の占める割合が多いので 色の鮮やかなものを見つけると 気持ちが上がります。 もちろん着色料は出来るだけ使っていないもので。 この潔く鮮やかな赤のイチゴのムースケーキも 一目惚れで即買いしたもの。 フルーツをそのまま使って色を見せるのではなく 果汁を使ったゼラチン質で包み見せたところが 想像力と創造力だと思います。 色もですが味も本物のイチゴよりイチゴを感じさせて ワクワクで…
当番ノート 第14期
今回は作品づくりについて書きたいと思う。 ※ このあたりの部分は作家それぞれが設定しているところなので、 あくまで私の認識というのを留意して頂ければ幸いです。 光を透す作品は、写真自体に穴をあけ、それをさらに太陽などの光源に向けて再撮影する方法で作成している。 なので、作成方法自体はとてもシンプルでアナログな方法だ。 私は作品作成方法はなるべくシンプルにしたいと考えている。それは、「作品」は実体と…
当番ノート 第14期
1989年6月27日 最高気温24℃ 最低気温17℃ 曇りのち晴れ 「自室であるものを飼いだしたので、見に来るように」 自宅のドアにそう書かれたメモが挟まっていた。差出人の名前は無い。誰の仕業であるかはこのダ・ヴィンチの手稿の文字に似た筆跡を見れば一目瞭然であるのだが。 その日の仕事を終えた19時半、私はいつものように鮮魚店で仕入れた魚を片手に彼、ピゴの元へと向かった。 ピゴの住む動物園はも…
当番ノート 第14期
この間「とうとうブログに文章書くのやめたんだね」といわれたんだけれど、 そういう訳じゃなくて、絵を説明するのって本当に難しい。私は特にかなりパーソナルな日記のようなものを毎日描いているし、「よし、この絵を描こう!」と決めて描いている訳ではないし。 ただ、「あるフレーズが頭の中に浮かんで、その文を繰り返しながら描くこと」が殆ど。 今回の絵はうまく説明できないけれど、「You can’t …
当番ノート 第14期
「 フクロウ 」 丸い輝く目を持つフクロウの名前はアルト。 動物園から逃げ出して、自由に生きている。 二度と檻の中では暮らさないと心に決めて。
当番ノート 第14期
「起きてる?」 「起きてる。天気は?」 「朝から雨だって。多分もう降ってる。」 「わー。さむそうね。」 くるりと毛先がはねた寝癖。少し腫れぼったい瞼。ソロソロと寝室から出ていく後ろ姿は頼りなさげで、リビングからうっすらと射し込む光が透過しそうだった。時計を見て安心する。恋人は早番、僕は遅番。 抜け殻のような形をした掛け布団にはまだ暖かさが残っていて、広くなったベッドで何度か寝返りをうつと、僕…
当番ノート 第14期
携帯電話のない一週間を過ごしていて、復活したら、世界はやっぱり回っているのですね、平吹正名です。 簡単に繋がれないからこそのストレートな感情の発露、会えることの喜び、抱きしめること。 やっぱり、自分の知らない感情を知ることに喜びを感じてしまいます。 今日で四月が終わります。春になると、ゆらゆら帝国というバンドの曲を聴いてしまいます。 春×ムサビ×ゆら帝 が、四年前に役者として、初めてムサビの授業に…