当番ノート 第7期
桜の小さな花がちらちらと咲き始めました。花を数えるように、母のことを書きました。 ********** 母は料理の上手な人で、私は母の茶碗蒸しが大好きです。とろとろの卵の中に、茹でたほうれん草、炒った鶏肉、かまぼこ、椎茸、銀杏がたっぷり入っている。卵を5つくらい割った大きなボウルに菜箸を差し入れると雲を作るような上昇気流が起こります。かと思うと、すっと下降して空気をなだめる。母の手は見てなくて、菜…
当番ノート 第7期
こんにちは。 ここ数ヶ月、お家ダンサーとして活躍中の私ですが、先週アントワープのギャラリーで踊る機会を頂きました。 今井祝雄さんの作品”on the table”という作品に出させて頂いたのです。 無事に終わり、帰宅。 お家ダンサー用のパジャマに着替えていた時、立派な太ももに立派な大きい痣を発見。 うひひ。 またしてもできてしまったか、痣殿。 私はすぐに痣を作るダンサーであ…
当番ノート 第7期
■ 皮膜一枚の内と外。 自分と世界を隔てるもののあやふやさ。 でも人はこの皮の中で生きて死んでいく。 物理的な意味でも、陳腐を承知で比喩的な意味でも、自分と世界の関わりはこの皮に生じる摩擦係数の物語である。 その摩擦を、親和を、振動を、温度変化を、痛覚を、愉楽を、違和感を。 それが頑健であったり、逆に儚く溶け失せたりするさまを。 記録していく。 ■ 言語でしか僕らはものを考えることが出来ず、言語に…
当番ノート 第7期
「ミモザ 」 鉛筆・紙 / 850mm×1800mm . . 。 . 恍惚の色は、身体の表面、ほんの薄い範囲を短いサイクルで輝いては消えてしまう。 何とかそのままを記憶に留めたい。 繰り返し求める以外に方法はないのかな。 . . . . . . ひどく居心地の悪い夢を見た。 食べ散らかした刺々しいパン屑を手のひらに押し付けるような。 半分濡れた床に靴下を脱がずに爪先立っているような。 . ピアノ…
当番ノート 第7期
彼女との出逢いは、「写真」。 同じ時期に写真を始めて、空と水が好きで。 ある写真サイトで、彼女がわたしを見つけてくれて そこからお付き合いが始まりました。 写真を撮り始めて、もうすぐ5年。 夏が来たら、彼女と出逢って5年の時が満ちます。 生まれた町の琵琶湖の針穴。 この写真が撮れた時、真っ先に彼女の顔が浮かんで このうちの一枚を額装して、無理やり手渡したのが昨年の春。 今年に入って、彼女から手紙…
当番ノート 第7期
父のことを書こうと思ったのですが、気持ちの整理がつかないままで1週間が過ぎてしまいました。昨年、島根年刊詩集に提出する予定で、秋に書いた散文を置かせてください。 「高い空の下に椅子を置く」の、梅の木が今満開です。 ******* 朝の空気が冷たい炎を孕んでやってくる季節。晩秋には早いが、山々は日毎に色を変え賑やかな秋の装いになってくる。庭の木々も伸び尽くし、我が家はすっかり緑に埋まった。 冬がやっ…
当番ノート 第7期
木曜日のしゃもとです。 こんにちは。 皆さん、お元気ですか? ベルギーは、粉雪が降り積もりました。 寒いので今日一日、期間限定で引きこもってみました。 何もなく、無事に今日を迎えられて終われることに感謝したい。 嬉しいことも、悲しいこともずっと忘れないで生きていこう。 ずっと覚えていよう。
当番ノート 第7期
お釈迦様は人間の苦しみをを生老病死の四つに分類したというが、それって結局四つでなくても「死」ひとつに集約できる話じゃないかと思う。要するに、死とは何かがよくわからない、というところにすべて帰結するんじゃないかと思うのだ。 なにしろ他人の死は経験できても、誰しも自分の死を死そのものとして「体験」することができない。臨死体験みたいな話も流通しているけれど、結局戻ってきているわけだからそれは死ではない。…
当番ノート 第7期
希う 【こいねが・う こひねがふ】 (動ワ五 〔ハ四〕) — こいねがう、という気持ちは つかの間満たされるにすぎないひとりよがりな欲求などではなくて、 もっともっと いたいけで 純粋な 想い 祈り 大切なひとや もの ゆめや きもち 幾年月を乗り越えて いまここに在る もとめてやまない なにものにも変えがたいものたち ただ ただ その存在を しあわせを 願う ささやかではあるけれど …
当番ノート 第7期
日本には「借景」という素敵な言葉があるの。 だから窓を開けたら琵琶湖っていう風景は、裏庭と呼んでいいのよ。 一言一句、同じではなかったかもしれないけれど そう教えてくださった方がおられて。 この日から琵琶湖は、我が家の裏庭になりました。 陽が昇れば、部屋がオレンジに染まる部屋。 寝ぼけた頭でそそくさと着替えて、針穴を持って外に出ます。 西側は夜明けが琵琶湖側から昇るので 朝は針穴日和です。 この街…
当番ノート 第7期
いや、もう時効だったりするのかもと思って書いてしまおうと思っているのですが 言い訳がましく、きちんと連絡する気があったので、むしろ、お礼を伝えたいです。 黙って見逃してくださってほんとうにありがとうございます。 それはひとつの下駄箱でした。 コスモスが取り壊されるって電話があったのは、引っ越して一ヶ月も経たないころでした。 みんなが暮らしてたコスモス、かっちゃんと出会ったコスモス、あの頃の私たち全…
当番ノート 第7期
皆さん、こんにちは。 木曜日のしゃもとです。 現在ニューヨークで「腹筋生活」継続中。 ニューヨークは大都会です。 私の友人あっちゃんとその家族に会う使命を受け、現在私はアメリカの大地を踏みつけております。 Brooklynの中でもあっちゃんの住む地域は、どことなくヨーロッパの住宅街に似ていて、私の感覚はまだベルギーにいるようだ。 とても静かで空も広く、なんだか本当に私はニューヨークに来ているのだろ…