当番ノート 第30期
こんにちは、珈琲子です。2回目ですね。このアパートメントの中で、次にどの本を紹介しようかと考えはじめるとわっくわっくです。私の文章は「書評」というより「本の説明」もしくは「紹介」に近いので(全然本を評していないので)、気軽に読んで、興味が湧いた本を手にとってもらえたらと思います。 第2回 インターネット的 糸井重里 インターネットは人と人、人の考えや思いをつなげるだけですから、これによって社会が豊…
当番ノート 第30期
Photo by Ryo Onodera 映像制作をしている友人に久しぶりに会い、あるミュージックビデオに衣装を一着作ることになったのが、ちょうど去年の年末だった。 彼の知り合いのミュージシャンの曲で、彼が映像の脚本を書き、監督を務める作品だという。 私はその頃会社に勤めていて、仕事に日々追われていた。 衣装の製作とか興味があるし、いつかはやってみたいな。 じゃあ作ってよ。 いいよ。 そんな軽い感…
当番ノート 第30期
皆様こんにちは。HALです。いかがお過ごしでしょうか。本日は私の作品を一つご紹介したいと思います。タイトルは「BEHOLD」、映像作品です。作品中の言語は全てポーランド語になっていますが、YouTube上で英語のサブタイトルがついています。こちらの作品は、今年の7月にポーランドのピワとポズナンで行われた「A21」という展示会に出展したものです。ぜひご覧ください。 今回の投稿では、作品をまずご覧いた…
当番ノート 第30期
不思議なもので、 こうやって書いていくと、ヤフオクで叔母のレコード(サイン入り)を見つけたりする。 私の“つなぐ”はいつもこうやって偶発的なことに支えられている。 え、それじゃあつないでないじゃないか。 たまたまじゃないかっていうのは一回置いておいて。 なんでつなぐひとと名乗り始めたかについて書いていこうかなと。 25歳。 それまでいろんな経験をして来た中で、 ふとフリーランスという言葉が自分の生…
当番ノート 第30期
部屋に流れる音楽、テレビをつける習慣がない私にとってそれがなくては落ち着かない。 インテリアがキャンバスに描かれた静物画だとしたらそこに流れる音楽は額縁のようだと思う。 好きな音楽があると部屋は一層私のものらしくなるので、ふっと心ほどけるのがわかる。 ただいま。帰ってきたな、灯りの点いた部屋に緩んだ気持ちと疲労が同じ分だけ広がっていく。 随分長く、それで十分に楽しんでいたし満足していたはずだった。…
当番ノート 第30期
僕が大学に入学したのは2000年 26歳の時 都内の夜学、国文科 授業はいつも夕方6時からはじまり、終わるのは9時20分 帰宅するのは11時を越えていた。 昼間は大学の近所にある出版社で働き 仕事のない日にはカメラを持って鎌倉に出かけては、古都の風情を写真に撮ることをたのしんでいた。 鎌倉を歩いていると、所々で古典とゆかりある地にたどり着く 月影ヶ谷を歩くと阿仏尼邸跡 極楽寺坂の切り通しを歩けば、…
当番ノート 第30期
初めまして、珈琲子です。これから2ヶ月間、自分がお薦めしたい本について書いていきたいと思います!気になる本があったら、ぜひぜひ読んでみてください! 第一回は、 私とは何か 「個人」から「分人」へ 平野啓一郎さんの新書です。 分人という、新しい考え方が書かれている本です。私達は生活の中で様々な他者- 家族、友達、上司、恋人、配偶者と関わって生きていきます。自分対他者と繋がりを作り、社会と自分を繋げな…
当番ノート 第30期
衣装を作っている。 東北で震災があった年に高校を卒業して以来、自分がどういう考えで服を作っているかを多少なりとも言語化できるようになったのは、ごく最近のことだ。 そのあたりのことを、連載の初回に書こうかと思う。 人を肯定することと否定することは、どちらの方が力が要るのだろう。 言葉は至るところに溢れているし、人を切り捨てるような言葉はその中でも強く大きく聞こえてきやすくて、簡単に流されてしまいそう…
当番ノート 第30期
初めまして、HALと申します。2ヶ月間、全八回に渡りこちらのアパートメントにて住居を構えることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。現在私はポーランドのポズナンという街にある芸術大学でグラフィックデザインやアニメーションを勉強しております。ポズナンへは去年の9月に来ました。それ以来、毎日のようにこの異国の地で新しい発見をしながら色々な経験を積み重ねております。 長い間、いつかヨーロッパに留…
当番ノート 第30期
「何をしている人ですか?」 「はい。つなぐひとです。」 「何をですか?」 「全部です。」 「は?」 そう、私はつなぐひと。 そう決めて、気づけば4年目。 25歳の時、やっぱり会社員というのが性に合わないなと。 それまでにお世話になった会社を数えてみたら、すでに15社。 場合によっては2社同時なんて当たり前どころか、ついでに大学院も行きましたが、 こんだけ行って、有名も無名も、大小様々行って、合いま…
当番ノート 第30期
* 器に初めてはっきりと憧れたのはたぶん、シルバニアファミリーの食器セットに触れたときだった。 あの小さくて、完成された可愛いものは大人だけに扱うことが許された品物の香りがして、そっと胸を熱くしたことを今でも思い出せる。可愛いけど本当のものは簡単に割れてしまいかねない。それでもいいから本物が欲しいなあ。 その時覚えた強烈なときめきは、今度はお母さんが自分の好みで集めたお客様用のカップ・アンド・ソー…
当番ノート 第30期
はじめまして。今日から2ヶ月間担当させていただきます。よろしくお願いいたします。 こちらでは「古典作品にみる鎌倉」というテーマでお送りしようと考えております。 古典というと、みなさん中学や高校で習ったことがあるかと思いますが、どこか親しみに欠けて遠慮してきたことが多いのではないでしょうか。そうした古典作品を、鎌倉の風土と関連づけていきながら、これからお話を進めていこうかと思います。 1回目のアパー…