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2F/当番ノート

つなぐということ。知るということ。

当番ノート 第30期

不思議なもので、
こうやって書いていくと、ヤフオクで叔母のレコード(サイン入り)を見つけたりする。

私の“つなぐ”はいつもこうやって偶発的なことに支えられている。

え、それじゃあつないでないじゃないか。
たまたまじゃないかっていうのは一回置いておいて。

なんでつなぐひとと名乗り始めたかについて書いていこうかなと。

25歳。
それまでいろんな経験をして来た中で、
ふとフリーランスという言葉が自分の生活に入ってくるようになったのは、結構遅かったと思う。
それまで人材派遣のベンチャー企業立ち上げとか、流行りに乗って結構トライはして来ていた割に。

フリーランスってなんだろう?
今でもそう思いますが、

自分で自分の人生に責任を取って自分らしく生きる。

それに尽きるかなと。
で、そういう生き方は実は一人ではできなくて、小さな経済と仲間達を作っていきていく。
そういうことだと思います。

個人主義のようで個人主義じゃないというのが、4年やって見た感想。

そんななかで思ったのは、世の中には踏み出す勇気がない人がいかにおおいことかということ。

私に取って踏み出すことはなんの躊躇もない。
だって始める前につべこべ言ったって、そう簡単になんでもうまくいくわけじゃないんだから、
まずなんからの行動取らなかったら一生懸命考えたって、実は何にも変わっていないわけで。
よく愚痴が多い人とかはまさにそうだなとか。

そうしたら、もう踏み出すのは私がやっちゃえばいいやん。
みんなその後は得意なんだろうから。

ということで始めたのが0を1にするだけの人“つなぐひと”でした。

この前進はteam vivitsという趣味がてら始めたライブペイントチームにて、
“つくるひと”っていうパートナーがいたのもあってできた肩書き。

それをそのまま使って、今に至るわけです。

で、昨年、自分の人生の最初のlaboにしてもらいたいと思って、ViBARというアトリエカフェを作りました。
DIYで。
cover

壁も壊したし、カウンターも作ったし、
音響は波動スピーカー入れて、配線も考えて。
全部手配はもちろん自分で。
設計なんてわかりません。
日曜大工レベルでした。
でもできました。
そして年間90本。
みんなが踏み出すきっかけを打ち続けました。

アフリカンデーではアフリカンダンスを。
アイルランドデーではアイルランドダンスを。
人生ゲームデーにはリアル人生ゲームを。
asobi基地とはおとなこどもと表現者の会を。
ガーナのカカオとチョコのワークショップでは、JICAにいる宮坂さんをお呼びし、
SON NIGHTではキューバのSONを踊りまくり、
路上園芸学会では花道と音楽のコラボ。
音女祭では女性アーティスト。
その他Airbnbで外国人も多種多様に泊まりに来て、
仕入れていたネパールの服の関係で繋がったネパールと地震の後すぐskypeしたり、
それはそれは1年とは思えない濃厚な日々でした。

ここを踏み台にしていろんな世界に飛び出して欲しい。
そう思って、スクラップ&ビルドを怖がらない動物ビーバーになぞらえて作られたこの空間。

今は、想いある友人のおしゅんしゅんに託し、2年目の新たな再スタートを切っています。

元々は、フランチャイズじゃないけど、同じような発想の方にノウハウ提供して、
それがブランチの機能もって、なんや簡単にいろんなボーダー超えていけちゃうやんけ。

っていう社会のきっかけにならんかなと思って始めたことでした。

私は、高校の時、音大と医大どっちにいくか悩んでいました。
実はお父さん。
高校3年間、仕事中の事故が原因で頭と心の病になっちゃって、
元々青年海外協力隊に憧れていたんだけど、
お父さんの病気も相まって音楽もいいけど医者になりたくて、
卒業旅行もソコソコに、
受験後の冬休みはどうやったらドイツに留学できるかなとか
しか思っていなくてドイツ語を勉強していました。

その道中でお父さんは亡くなって。

その時思ったのは、
医者は結局病気になった人しか治せないし、
場合によっては治すこともできない。

であれば、病気にならない世界を作りたい。

と思うようになって。

そのためにできることは、

「知ること」

だと。

とにかく興味があること、まだ知らないことにはとことん首を突っ込み、
憶測や机上の空論、本だけの知識。
ネットに流れるコピぺの情報。
そんなの蹴散らして自分の目で確認しまくって今に至ります。
もちろん知らなくてもいい事実はたくさんあると思うけど、
知ることが悪いのではなくて、
そこから何を考え、行動するかの判断の良し悪しだと思っているので、
まずは知りたいと思っています。

人って、
将来もいいけど、
まず今を大切に生きていけたら結構すごいと思うんです。

それっていうのはがむしゃらになんとかとかそういうのもいいけど、
時にはサボって、自分よがりになって、
まずは自分に水をあげる時間を作って、
お花が咲きそうになったらハチに蜜でももってってもらって。
その蜜入れてどこか遠い町の誰かがおいしいケーキでも焼いていたら。

それでいいって思えたら、結構人は強いんじゃないかなと。

わたしはつなぐことで、そういう人が1人でも増えたらいいなと思っています。

「自分の今日を好きになれる人」

を増やす人でありたい。
し、
そういう人たちが互いを大切にしていける。
そのためのきっかけの人間になれたら万々歳だと思って、日々生きています。

大きな波が揺れ動いている現代において、
シェアとか、共有とかではない“つなぐ”を意識する日々。

「あなたのやってることって
connecting the dotsよね」

ありがとう。
あの時一緒にコーヒー飲んだオランダ人のお姉ちゃん。

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つなぐひと
今井朝美
Tomomi Imai
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*そんな私のオススメ映画(2回見ちゃったよ。)

|シーモアさんと、大人のための人生入門|
http://www.uplink.co.jp/seymour/
「僕の才能は、君に注いだんだよ」
seymour

team wain Tomomi

team wain Tomomi

ものことひとを”つなぐひと”。
青山学院大学教育学部・同校大学院総合文化政策学研究科卒業。
オーストラリア・シドニーへ留学。他にもバックパッカーや旅行を通じて今の所25カ国。
飲食、ファッションコンサルティング、デザイン、アパレル、小売、教育、不動産など様々な分野を経験したのち、2014年に25歳でフリーランス「つなぐひと」として一度独立。
webデザイン、イベントディレクションを経て、2016年に押上にて「coworking atelier & cafe ViBAR」開業。
一度会社員に戻り、またフリーランスとして戻ってきたひと。

Reviewed by
たからさがし。


「いまここにあるもの」を忘れがちなわたしたち。

心の中のほとんどは、
“将来”や“誰か”への憧れでいっぱい。

いま、自分が持っていないものを、
いいなーって思ってしまう。

「将来はこうなっていたらいいな、こうしてたいな」
「あの子は良い環境に恵まれていていいな」なんて。


けど今井さんの記事を読んでいて思った。

いまここにあるものや
自分自身をもっと愛してあげようって。

そしたら、
なんだか肩のちからが抜けてきた気がしました。



大きく「社会を変えたい」とかいうのではなく、
「自分の今日を好きになれる人を増やしたい」
その今井さんの思いがとても素敵だなって思います。

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