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2F/当番ノート

生きるために旅をするということ。

第30期(2016年12月-2017年1月)

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かつては、旅といえば、現実逃避の手段であったと思う。
例えば、学生という頃。
溜まりに溜まったエナジーを放出しきれなくって、刺激不足で、未知のものくらいに出会わないと欲求不満で、時に何か爆発しそうになるから、耐えきれなくって飛び出していたような気がする。

ひとまず私のことだけをいえば、旅行には結構早い段階で飽きてしまって、誰かが用意した何かに乗るというのは、結局その囲みから逃げたくて旅に出たはずなのに、また囲いに閉じ込められているような、誰かの価値観の押し付けのような。
また時に、自分にとって価値のない時間に、費やされる時間があり、
自分にとって価値のある時間を、ないがしろにされることにもなる。

これは誰のせいでもなくて、ひとまず私という人間1人は少なくともそう思っちゃってたという感じ。

だから、どれだけヒッピーになれるか。
それを競うようにバックパッカーになって行く。
よくわかる。
ヒッピーは緩やかにいきているが、実に日々刺激的だ。

でも、ある時から、「私って、ヒッピーになりたかったのだろうか」と思うようになった。
私にとって旅は、貧乏の極みを楽しむためのことだったのか?
普通じゃ入らない川に入る。
普通じゃ入らない森に入る。
果たしてそれが自分にとっての”刺激”だっただろうか。

そう思うようになったのは、22歳の時オーストラリアの海に1人でポツンといた時だったように思う。
隣にも同じように、もちろん何を考えているかはわからないけどアボリジニ的人が座ってたりもしたけど。

そうか。
私の旅に「アクティビティ」は必須じゃないんだ。
と、気づいたのはその時だったかもしれない。

私は、旅に出た時、そこの”普通”にとにかく身を置きたい。
キャンプフリークなわけでもないから、わざわざキャンプ場に行きたいのでもない。

そしてそこに、何か「縁」を感じたい。
感じることで、明確化される「自分」という輪郭。

縁によって引き寄せられるモノコトヒトが、結果論的に自分を形作ってくれるのだなという。
それは一見複雑なように見えて、出会えば出会うほど、自分がシンプル化してくる。

そう感じてきたのは、ようやく最近になってからだなと、思う。

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つなぐひと
今井朝美
Tomomi Imai
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team wain Tomomi

team wain Tomomi

ものことひとを”つなぐひと”。
青山学院大学教育学部・同校大学院総合文化政策学研究科卒業。
オーストラリア・シドニーへ留学。他にもバックパッカーや旅行を通じて今の所25カ国。
飲食、ファッションコンサルティング、デザイン、アパレル、小売、教育、不動産など様々な分野を経験したのち、2014年に25歳でフリーランス「つなぐひと」として一度独立。
webデザイン、イベントディレクションを経て、2016年に押上にて「coworking atelier & cafe ViBAR」開業。
一度会社員に戻り、またフリーランスとして戻ってきたひと。

Reviewed by
たからさがし。

私も旅好きな人間の一人だけど、
好きな理由とか、そこにある意味とか。
改めて見てみる作業の大切さに気づいたのはここ最近。

ただその場を楽しむばかりでなく、そこで感じたことを振り返ってみる。
見たもの、触ったもの、食べたもの、聞いたもの、嗅いだもの。
五感という自分が持つツールをフルに活用して、その旅で何を感じ、何を思ったのか。
何にわくわくして、何に嫌だなって思ったり、どこで笑って、どこで泣いたのか。

そこには、自分の姿が映し出されてた。
歳を経て、経験が増すにつれて、次第に感じるものにも変化があって。
それがまた面白い。

旅に出る理由が、”生きるために旅をすること” に行きついたimaiさんのお話。

こんな視点もあるのかと。
他の人が旅に出る理由を聞いてみると、
また自分もアップデートされて、次はさらに面白い旅が出来そう。
次の旅がとても楽しみだ。

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