かおりさんへ
東京駅のすぐ近くのカフェではじめて会ってハグをして、アパートの話をしてから、今日。
月日が流れるのは早いね。
アパートメントが始まるにあたり、カフェで話した原点のようなものを忘れずにいたいと思っている。
ひとが、そこにいること。
息づかいを感じられること。
いろんなひとが、ここを訪ねてくれたら嬉しいね。
東京で好きな風景があって。
新宿の友だちのアパートのベランダからは、すぐとなりのアパートの階段が見えて、上をみるとすごくいい感じの落葉樹が広がっているの。
階段から女の人が降りてきてさ、こっちは寝ぼけてぼーっとしているのだけど、目が合ったそのひとは、おはようございますと挨拶をしてくれて、そのことが嬉しかったりする。
小さなことなんだけれどね。
なんだか、すごく好きな風景で。
人と付き合う上でちょうどいい距離感を、私はいつも測れずにいて、ちょっと難しくて。
極端なんだよね、近すぎたり遠すぎたり。
で、いつも理想として思うのはアパートの距離感なんだ。
スープの冷めない距離で、あなたはあなた、私は私で。
でも、ちゃんといることを知っている。
そんな感じがいいなって思うのです。
とりとめのないことになりました。
今アパートメントは仮設住宅だし、どんどん変わっていく。
いろんな発見と出会いをがつがつと見つけていこう。
はるえより。