入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2014年1月の相席(記/小鳩ケンタ)

イルボンと小鳩ケンタの空席商会

◇出てくるひと(順不同・敬称略)

イルボン(gallery yolcha車掌/詩演家):以下、車掌
小鳩ケンタ(詩人):以下、鳩
矢野ミチル(画家、イラストレーター):以下、矢

ツダモトシ(画家、イラストレーター):以下、ツ
西野詩織(陶作家):以下、西

近藤晃美(画家):以下、近

◇◆◇◆◇

【2014年1月の相席】

鳩:『はい!それじゃ始めますよ、、2回目ー。』

車掌:『ふふ、第2回目の、えー、、、イルボンとー。』

鳩:『小鳩ケンタのー。』

車掌、鳩:『空席商会~(笑)ラジオか。』

全員:パチパチパチパチ

鳩:『えー、さっそく、、名刺って誰か持ってますかね? てるちゃん、名刺ー、あ、東京に住んでいる近藤さんです。』

ツ:『東京に住んでるの?』

近:『はいー、2ヶ月前から東京に住んでいますー。』

車掌:『それまでは?』

近:『大阪に住んでましたー。』

車掌:『どういうきっかけで東京に?』

近:『きっかけは、ずっとずっと絵を描いてて、誰にも見せずに描いててー、でもすごい数たまった時にどうしていいか分からなくてー、そのタイミングで、背中を押してもらえる方がいて、東京の方だったので、東京に行きたいとだんだん思いましたー。』

車掌:『国分寺を選んだのはどうして?』

鳩:『東京の富田林と呼ばれてる国分寺(笑)』

近:『小鳩さんそう言うけど〜、パリやで〜(笑)』

車掌:『パリやで〜!』

鳩:『ま、本人が言うにはパリらしいんやけどね、、富田林とパリのつながりが僕には分かんないんだけど(笑)』

近:『友達や知人が中央線がいいよーとか、小さな情報を集めたら、国分寺市にたどり着いたんです。』

ツ:『いいよね、中央線ねー、国分寺とか、高円寺とかさ、阿佐ヶ谷スパイダースとかさ。』

車掌、鳩:『(笑)なぜ、阿佐ヶ谷スパイダース。』

ツ:『いいじゃんねー、便利だしねー、東京にもすぐ行けるし。』

近:『ふふふ。』

kuusekishoukai1
(作:矢野ミチル、足田メロウ -2014.1.13 gallery yolcha企画 「幽園地のうたげ」でのライヴペインティング)
撮影:Cafe Bar TRINI

矢:『そういえば、昨日、イルボンほめるって言ってませんでした?』

鳩:『あ、言った、でもねー、ここでイルボンさんほめるの癪でしょ?』

車掌:『あなたが言ったんじゃん。』

鳩:『イベント、良かったんだよねー、あ、名刺に戻らなきゃ(笑)』

鳩:『てるみ、、てるみーって呼ばれた事ある?』

近:『ある。』

鳩:『てるみんもあるんじゃない?』

近:『ある、いろいろあります、近藤なんでこんちきとか、てるてるとか、てるりんとか。』

鳩:『チコちゃん(西野詩織)は、てるちゃんって呼んでたよね。』

西:『○○○○○○○○○、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。』

鳩:『チコちゃん全然、録音に耐えれない声量だよね。』

全員:『笑』

西:『ホンマや!』

鳩:『でも歌ったらすごい声いいんですよ。』

車掌:『ね! でも、もともと歌ってたの?』

西:『森ハミル(※1)がはじめてやねん。』

車掌:『あ、そうなん、、でも、作詞作曲するんでしょ?』

鳩:『その次の回の個展のイベントではじめてしたんですよ。』

西:『そう、3日前にして、、、音楽聞かないんですよ、本も読まないし、映画も見なくて、趣味が無くて、、でも歌は歌いたいし詞は書きたいんです、あかんな、研究しなあかんのに。』

車掌:『それはなぜインプットしないの?』

鳩:『生きてる事がインプットになってるんですよ。』

西:『いや、、。』

車掌:『あ、否定された!(笑)』

西:『ものごとに敏感じゃないんですよ、友達が髪切ったとか全然分かんないんですよ。』

ツ:『たぶんね、西野さんは自分の中で会話してんだと思う、だから美しいものがポロンって出てくる、外側に求めてないって言うかね。』

西:『ツダ君もじゃない?』

ツ:『僕もそうだよ。』

車掌:『矢野ミチルさんはカルチャーをインプットしてね、好きなものの影響が如実に出るタイプなんですよ、僕はどちらかと言うと生活臭から影響受けるというか、(自分の畑と)同じジャンルのカルチャーからはインプットしないんですよ。』

鳩:『ああ、そうなんや。』

西:『てるちゃんもやない?』

近:『そうそう、映画とか、本とかじゃない、日常をインプットしてるんやと思う、でもそれも映画とかと同じで、全部同じで、感動したものが溢れてるんやと思う。』

鳩:『だから、カルチャーに関わらず、、インプットはみんなしてるという事なんですかね。』

西:『まとまった。。(笑)』

全員:『笑』

鳩:『すべったみたいな(笑)』

ツ:『そういや今日ね、ケント・マエダヴィッチ君(イラストレーター)と話してて、質と量の話になって、、質を上げる為には、量が質を追い越さないと質が上がらないねって話になって、、結局のところ数が質を引っ張るっていうのが、面白いなと思ったね』

車掌:『数が無いと、自分の批評が出来ないもんね』

ツ:『うんうん』

文責/小鳩ケンタ

(※1)森ハミル:ユニット名、2013年に小鳩ケンタ、西野詩織、高野裕子で短い映像作品を制作した、そこで西野はハミングを歌っている。

kuusekishoukai2
(2013 「森ハミル」より)

小鳩 ケンタ

小鳩 ケンタ

詩人/コバトレーベル主宰

イルボン

イルボン

詩人/詩演家。またはgallery yolchaの車掌。
ジンジャーエールと短編映画と文化的探検が好物。

2006年、第一詩集「迷子放送」を上梓。
2007年、自らの詩の語りとパフォーマンスに半即興的に音を乗せる、活劇詩楽団「セボンゐレボン」を結成。
2010年、大阪で多目的ギャラリー「gallery yolcha」を運行開始。

※gallery yolchaは、大阪・梅田近くの豊崎長屋(登録有形文化財)に位置する特殊な木造建築です。この屋根裏部屋とバーカウンターがあるギャラリースペースを使って、共に真剣に遊んでくれる作家を常時募集しております。詳細は上記リンク先をご覧下さい。

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る