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3F/長期滞在者&more

のんきである またはまろやかにしっとりと

長期滞在者

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なかなか進まないことと
反面 勝手に恐ろしい速さで見えてきてしまうことと
ぐるぐる周りながら 巻き込み巻き込まれ 吸い込み吐き出して
自分自身で作った渦なのに翻弄されてしまうことばかりだけど
目をまわしながらもかろうじて見つめる先は一点に
かすかに光を感じるあの方角へ定めるように

吸って 吐いて すって はいて
気も狂わんばかりに 外気を求めても
身体に取り込むことができるのは
その中のごくごく一部で
ほとんどを吐き出してしまう
ほんの 僅かなもの を得るために
それ以外のたくさんのものことも
まずは全て吸い込んで受け容れていくしか出来ない

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8-horz

間違ったことも 正しく間違ったことを行えば
正しいことに姿を変えてしまう不思議
善においても悪においても また 
悪においても善においても
正しいことが善いことだとは限らず
間違ったことが悪いこととは限らない
確かに見えるものは何処にも存在などしておらず
目に見えないものは此処に確かに在る

それは奇跡などではなく日常
恐ろしいこと だけど とても魅力的なこと

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のんきである
またはまろやかにしっとりと

もだえ くるしむ

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今回で21回を迎え、若手画商が期待する同世代のアーティストを選出し展覧する
日本洋画商協同組合青年部による企画展「Field of Now 2014」に東京画廊+BTAPより出品されます。
わずか4日間の展示となりますが、ご高覧頂ければ幸いです。

「Field of now 2014」
2014年2月5日(水) – 2014年2月8日(土)
10:00am – 18:00pm(最終日は16:00pmまで)
銀座洋協ホール
東京都中央区銀座6-3-2 ギャラリーセンタービル6階
☆オープニングパーティ 5日(水)17:00pm~
トークイベント《日本の絵画を考える》 洋協青年部×出品作家
司会 山本豊津(東京画廊+BTAP代表)

よろしくお願いいたします。

古林
希望

11-horz

古林 希望

古林 希望

絵描き

私が作品を制作するあたって 
もっとも意識しているのは「重なり」の作業です。

鉛筆で点を打ったモノクロの世界、意識と無意識の間で滲み 撥ね 広がっていく色彩の世界、破いて捲った和紙の穴が膨らみ交差する世界、上辺を金色の連なりが交差し 漂う それぞれテクスチャの違う世界が表からも裏からも幾重にも重なり、層となり、ひとつの作品を形作っています。

私たちはみんな同じひとつの人間という「もの」であるにすぎず、表面から見えるものはさほどの違いはありません。
「個」の存在に導くのは 私たちひとりひとりが経験してきた数え切れない「こと」を「あいだ」がつなぎ 内包し 重なりあうことで「個」の存在が導かれるのだと思います。

私の作品は一本の木のようなものです。
ただし木の幹の太さや 生い茂る緑 そこに集う鳥たちを見てほしいのではありません。その木の年輪を、木の内側の重なりを感じて欲しいのです。

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