日々の生活が変わりつつある。11月からは、今までとはまったく違う生活になる。ここ数年離れることなく一緒に過ごした、もっとも大事な人としばらく別々に生活することになる。一人暮らしというのはどういうものだったのか思い出そうとするけれど、思い出すのはふたりで過ごす日々の幸せな場面の数々。きっと寂しくなるとはわかっているのに、どこか自覚が持てないまま、旅立ちの日は近づいている。
今回、こういう道を選んだのは、今後のふたりの未来のため。これから自分たちで仕事を作るために、今は勉強する期間が必要で、これが大きなチャンスになると感じたから。それに、たった半年間だけのこと。きっと、あっという間に時間は過ぎていくだろうし、そのあとはまた新しい生活が始まるはずだから、今からそっちの方が楽しみで。
いままでは、わたしが見送られることが多かったけれど、今回はわたしが見送る番。いってらっしゃいと、どんと構えているのには自信が必要だと思う。また元通りの生活ができるという自信と、この人は必ずわたしのもとに帰ってくるという自信、そして、わたしもこの人を裏切らないという自信。幸い、わたしたちは互いを信じているし、愛されているという自信があるから、きっと大丈夫。おめでたい人だと思われるかもしれないけれど、それでもわたしは構わない。
たとえ、ふたりが別々にいる間も、日々丁寧に暮らそう。健康に気をつかおう。時間を大事にしよう。変わっていくことと、変わらないこと、どちらも両腕を広げて受け入れられるよう、おおらかでいよう。多分、はなればなれは今回が最後だから、この時間をも楽しんで、きちんと受け止めよう。互いのこころの中にある孤独と向き合おう。日々、わたしたちは学んでいこう。そういう気持ちで、冬を待っています。