まばらなしるしをおいもとめてはまだらなしるべをのこしていく
記憶や経験に寄りかかって自分が感じたことを重んじるあまりに
目の前に見えていることまで軽んじてしまわないように
日常を紡いで 解いて 繋げて
連なる点が縁を結び 深く掘り下げる時がきた
世界からはいま 少し遠くなって せまいところにいるのかもしれない
けれど 散在している私の跡が少しずつ地図になっていくようなことを感じている
開いていくための新しい礎
居場所というのは場所のことではなかった
だから根を張ったりしなくていいんだ
ときどき
おいかけたり
たちどまったり
ふらりとびだしては
きょろきょろ
ふりかえって
ならんだりすればいい
いっしょに
°°°
今月で私のコラムは一旦お休みを頂くことになります。
今まで読んでくださったアパートメントの読者のみなさま、本当にありがとうございました。
そして、来月からは当番ノート同期のカマウチヒデキさんとの企画が始まります。
管理人の鈴木悠平さんが考えたタイトルでもって、カマウチさんが二百字小説を、私が絵を描きます。事前にすり合わせなどはなく、2人がそれぞれてんでばらばらに作り上げたものをひとつの作品としてアップしていくという趣向、どのような化学変化が起こるのか私自身もこれからとても楽しみです。
一回目は1月28日からです。どうぞよろしくお願いします。
古林
希望