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3F/長期滞在者&more

O Meu Dia

長期滞在者

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 日々の仕事が忙しいと、日常生活のあれこれが疎かになる。わたしの場合、料理を作ったり、掃除をしたり、きちんとした睡眠をとるために必要なことができなくなる。こういうのはよくないと思いつつ、なかなか思い通りに仕事と生活の両立ができなくて困る。

 5月は少しつらい月だった。ここ数ヶ月の疲れが溜まっていたせいもあるけれど、突如任された仕事に振り回されてしまい、右往左往。上司と同僚の間を右往左往。人と人との間に挟まれるってとても大変で、気をつかう。ようやく、その小さな仕事を終えた後の休みは、びっくりするほどピースフルで、素敵だった。仕事のことを考えない休日は本当に久しぶりだった。

 こういう日は、きちんとしたご飯を食べようと思えたり、楽しむために外に出かけよう、という気持ちになる。普段はぐっすりと眠ることしか考えられないような日々だけれど、自分の生活をよくするために面倒なこともやらないと、と思えるから不思議。

 朝からきちんとしたブランチを食べ、パートナーと一緒にそれぞれのブログに文章を書き、京都までドライブ。その帰りに、月末の出張の準備のため無印やロフトに寄った。帰りはどっかで食べて帰ろうかと思ったけれど、お互い何が食べたいのかわからず、やっぱり家に帰って食事を作ろうとなった。

 昼間の残りの蒸しカボチャや、ベーコン、水に浸して下準備しておいた鞍掛豆を湯がいて、さっとパンを焼いて、上に盛り付ける。数分で準備は完了。先日仕事帰りに買った琵琶湖ワインも用意して、ささやかな夕食。結局のところ、自分たちで用意して食べるご飯が一番おいしよね、って最近は毎回のように同じことを言っている。

 本も買って、久々に編み物もして、普段よりもほんのすこしゆっくり眠って。リセットするってこういうことなんだなぁと実感する。わたしは、リセットすることも、今を楽しむこともあまり上手じゃないけれど、仕事をしていると様々な学びがあることに気づく。今回任された仕事でも、自分がすこし成長したように思えるし、今まではできていなかったことにすこしずつ取り組めるようになってきたようにも思える。そして今日のように、しっかりリセットできるような1日を過ごすことができるようになったのも一つの大きな学びだ。そう思うと、仕事も捨てたもんじゃないなって。

 来月はすこしだけ休みを多くとっているから、一息つけそうだし、月末からは数日間久々の海外。出張だから、おでかけとはいかないけれど、日本以外の空気を吸えるのが、今からとっても楽しみです。多分、大人たちはこうやって、すこしずつすこしずつ、生きるのが上手になっていくのだろうな。

Maysa Tomikawa

Maysa Tomikawa

1986年ブラジル サンパウロ出身、東京在住。ブラジルと日本を行き来しながら生きる根無し草です。定住をこころから望む反面、実際には点々と拠点をかえています。一カ所に留まっていられないのかもしれません。

水を大量に飲んでしまう病気を患ってから、日々のwell-beingについて、考え続けています。

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