長期滞在者
「他人ではなく自分に期待しなさい」と言ったのは、数年前のレジスト写真塾授業中に吉永マサユキさんが受講生達にむけての言葉です。表現行為の本質的な部分を見事に言い当てた言葉だといまでも心に残っています。 創作活動を初めて間もない人は、とにかく他人がどう思うかがすごく気になるものです。 展覧会を開く目的の中にいろいろな人からの意見や感想をもらえることが重要と考える人も少なくありません。少し立ち止まって考…
Mais ou Menos
——————– まちゃんへ 先日、スキンヘッドにしました。今回はその経緯について書こうと思う。 一言でいうと、やりたかったから。それに尽きるんやけど、実行に移すまでには何年もかかった。自分の中に葛藤がいろいろあった。 髪の毛がすごく多い自分は、いつも髪の毛がうっとうしく、昔から坊主にしたいなーとよく考えていました。…
the power sink
表題:筋肉質の植物 申し訳ありません。 今回は本当にうまく絵が描けずに、描きたい絵の練習をしたのですがそれもうまくいかず、うまく描けない不満を絵に添えて記載する、というような内容になってしまった。 どうしてそうなったかというと、とにかく冬で寒かったのが原因なんだ。(僕の部屋は常に室温21℃〜22℃、湿度55~60%に保たれていたけど、全然寒くなかったけどやっぱり冬なのが…
Native Language
長期滞在者
Pâques(パック)とは英語でいうところのイースター、すなわち御復活祭. 十字架に架けられ、死して葬られたイエスさまが三日目に死者の家より蘇る、その復活を祝う日.クリスマスと並ぶキリスト教最大の行事だ.春分を過ぎて最初の満月後にくる日曜日に当たる.Pâquesの週末は、それに続く月曜日も祝日扱いになるので、フランス人にとっては嬉しい三連休.ちなみに今年は4月15日〜17日. この頃、フランス中の…
長期滞在者
季節の変わり目のせいだろうか。 2週連続で週末を寝込んで過ごした。 ハッキリとは原因はわからないのだけど、 極端な怠さと軽い吐き気とひどい頭痛にやられた。 特に急に気圧が下がるとそういう症状が出るらしい。 いや、昨日までの週末はずっと晴れてたし気圧の変化は あまりなかったはずだから、単なる風邪かなんかか? なんなんだ、まったく。 こういう症状の場合、自律神経がどうとかネットなんかには書いてあるけ…
日本のヤバい女の子
【4月のヤバい女の子/女とヤバい女の子】 ●有明の別れ(巻一) ――――― 《有明の別れ(巻一)》 二条の左大臣家は長い間世継ぎに恵まれなかった。ようやく待ち望まれて女の赤ちゃんが生まれたとき、「この子を男性として育てなさい」という神様のお告げがあった。 父親の左大臣は娘を男装させて育てることにした。同時に、娘も生まれたと偽って架空の姫君を作り出した。 父の作戦は成功した。少女が屋敷の多く深くで誰…
長期滞在者
冷たくて、静かな雨が降る朝だった。職場に向かう道すがら、紫色のジャケットをきたおばあちゃんを見かけた。おばあちゃんたちが着る紫色は、なんでああも懐かしい気持ちにさせるんだろう。あの薄紫色がなんという名前なのか知らないけれど、おばあちゃんたちは必ず一着はあの色の服を持っているような気がする。 そのおばあちゃんは、小さな歩幅でゆっくり歩いていて、細い歩道では、追い抜かすタイミングを見計らうのも難し…
ギャラリー・カラバコ
ここはとあるアパートの一角にある、小さなギャラリー「カラバコ」。 白い壁に空っぽの額縁が無造作にならび、その下には題字だけが添えられています。 タイトルだけを頼りに、二人の作家が別々に文と絵を寄せ、2つが合わさった時に初めて作品が完成するのです。 01 桟橋 02 物差し 03 帯 04 時化 05 吃り 06 影絵 07 隠者 第8回は「ウミネコ」 鳥なのに、ネコ ミャーミャー鳴きながら何運んで…
長期滞在者
小田急線の車体が傾き、地下へと潜っていく。人気のない東北沢駅を通り過ぎ、電車が下北沢駅のホームに着くと、まばらに人を吐き出した。最後尾に乗ってしまったので、ホームの端からエスカレーターまでは少し歩く。この端のところは工事中であることを開き直ったように無機質で、人々は一列にならないと進めないほど幅が狭い。構内は十分明るいけれど、なにか芯の部分が冷めているような薄暗さがあり、昼夜を見失う感覚がよぎる。…
長期滞在者
昨年、2016年3月にヨルダンに滞在した時の話である。 ヨルダンに着いた翌日に、私はあるシリア難民の家庭に泊まっていた。 ホームステイを提案してくれたのは、シリア支援団体サダーカの代表、田村雅文さんだった。 初めての中東、アラビア語もわからない。そんな私に着いてすぐにホームステイなどできるのだろうかと、 不安でたまらなかった。まず、家庭訪問に行ってそれから考えたいと話した。 最初の家庭訪問は、母子…
長期滞在者
東の空に高く月が上がっていて、東に帰る僕の自転車の先にずっと架かったままなので、冴え冴えとしたその姿を眺めながら漕ぐ。 風が強く、雲も速い。 ずっと月を見ているからそれが定点となって、雲の流れの速さがわかる。 月をさまざまな形の雲が包んでは去り包んでは去り、じっと見ていると、中心の月がいろんな輪郭の生き物の眼球に見えてきた。 眼球は変わらないが、それは漸次外形を変えて、最初は蚤のような頭の小さい昆…