当番ノート 第23期
When, Where, Who. The Period, The Place, The Person. あの時期 あの場所 あの人。 それぞれの場所に、あの人、がいる。 それは、空間と時間によって少しずつ変化する。 今、自分の中にある、 その時、その場所で、その人に会って受けた影響。 頭の中に散らばった記憶のかけらを、こちらのアパートメントにお邪魔している すこしの間、眺めながら埃を拭き取ってみ…
当番ノート 第23期
それぞれのみずがきれいだというはなし このみずがきたないというはなし ひこうていのなかと みずのなかをゆきき
はてなを浮かべる
なにかに記されることは容易ではない? 他人の手垢によってかたちづくられている? 悪意を無知で包んでいる? 自分の手のひらを脳天にこすりつけること忘れてるんじゃないかな? 隣人の素晴らしさを脅威に感じている? 誰にでも死角があることを忘れがち?(とりわけ自分の?) …
Native Language
映像のための、というか映像を想起させるような音を作っていたら、いつの間にやらCDに出来るほど溜まったので作りました。 https://satorukita.bandcamp.com/releases 最初のひと月は€5(日本から購入される場合、自動的に円換算されます。)で販売しています。 NATIVE LANGUAGE 物心ついたころから石やら木やら水やらそういう自然物が興味の中心で、割とぼん…
当番ノート 第23期
僕は散歩が好きで、昔から暇さえあればあてもなくふらふらと道を歩き回っている。あてもなく散歩をしていると見知らぬ道を見つける。理由もなくその道を歩いてみることにする。見たことのない景色に出逢う。見たことのない家や人々の生活が目に映る。見たことのない植物や昆虫に出逢うこともある。空はいつも違う顔をしている。同じ種類の草や木や虫でも、それぞれに違う顔をしている。そんな当たり前のことを眺めるのが好きだ。 …
日本のヤバい女の子
【10月のヤバい女の子/略奪とヤバい女の子】 ⚫︎鬼女 紅葉(紅葉伝説) 欲しいものを力づくで手に入れるというのは、気分爽快だろうか。ほんとうに欲しいものを手にするためならば一点の曇りもなく、はつらつとしていられるだろうか。 ーーーーー 《紅葉伝説》 子供のいない夫婦がいた。ときは承平七年、ところは会津である。ふたりは第六天魔王に祈り、ようやく女の子が生まれた。女の子は呉葉(くれは)と名づけられた…
長期滞在者
とても漠然とだけれど、生きるのはとても難しいと思う。その一方で、気楽に生きていける方法があるのも、ぼんやりと気づいているような、気づいていないような。それを実践できるか、できないかはその人次第だし、捉え方だってそう。多分わたしは相当なネガディブ思考で、上手に感情をマネジメントできないだけ。多分、そう。 いつものことだけれど、結構仕事でのストレスを溜め込みがちで、ここしばらく気がずっと沈んでいる。自…
当番ノート 第22期
Simplicité:(vieilli) Honnêteté naturelle, sincérité sans détour. シンプルであること。女性名詞。「サンプリシテ」と読む。 古フランス語には、自然に備わっている正直さ、真っ直ぐな誠実さ、という意味が含まれていた。 第9回目にして最終回である今日は、概念的なお話です。 伝わりにくいかもしれないけれども、私が最も大事にしているイメージ、一番…
長期滞在者
ある物語について話したいと思います。題名は書きません。それはマンガであるかもしれないし、小説であるかもしれないし、映画であるかもしれない。一つの作品であるかもしれないし、複数の作品が混ざりこんでいるようにも感じます。ちょうど子供のころ読み聞かされた絵本を夢のなかで見るような、フィクションが展開される向こう側と鑑賞するこちら側が自在に交差するような、楽しいような辛いような経験について書きたいと思い…
当番ノート 第22期
そして生活は続きます。生活のなかで100年が経ちます。トーキョーは光の街。わたしが死にます。大往生です。いい100年だったと振り返る。おおむねいい100年だった。 というのはもちろん嘘で、いまは2015年9月の終わりのほうの夜。高校生のときからの愛媛の友だちと、愛媛とトーキョーのあいだにある夢みたいなところに来ています。夢にはよく、行ったことのない、ほんとうには存在しないだろう景色が出てきて、…
当番ノート 第22期
「好きなところをお互い10個あげてみよう」という提案に「恥ずかしいから内緒」と逃げたのは、6個目あたりで呂律が回らなくなる様が恐ろしかったからだ。 なぜ、 あなたは今道すがらコンビニに入り、なぜその大きさのそのお菓子を手に取り、なぜその値段を安いとも高いとも妥当とも許容し、なぜあの時間にそれを食べ、なぜその時全てを食べきらず、なぜ次の日は別のお菓子を買い足し、なぜ3日後にようやく全て食べきったのか…
当番ノート 第22期
#8 認識とイメージ 金木犀の季節だ。どこを歩いても甘い香りが漂っている。つられて昔のことを思い出しそうな気もするけれど、毎年のことなので特に何かと強く結びついているわけではないらしく、ただ初秋の集合体みたいなものがドアの向こうまで来ている気配だけを感じる。それは遠慮深いらしい。 視覚や触覚に比べて嗅覚だけを直接表す形容詞は少ないように思う。ラベンダーの香りやシナモンの香り、のといったように固有の…