当番ノート 第22期
Appartement(男性名詞):アパルトマン、マンション、(複数形で)王宮・城館の居住部分。 フランス語のappartementの語源を辿ると、ラテン語のappartiamentumに行きつく。分割されたもの、シェアされたものという意味。 あるいは、19世紀フランスの小説、フロベールの「ボヴァリー夫人」で使われるような古フランス語では、言葉はより親密な意味を持ち、「慣れ親しんだ空間」「個人にと…
当番ノート 第22期
トーキョーに来てもうだいぶ経ったんじゃないかとおもう。それで、わたしのトーキョーについてを書きます。トーキョーに来てから本格的に続けていることに短歌があるので、短歌についても書けたらとおもいます。ひとつの記事につき、1つか2つの好きな短歌を紹介できたら。 わたしは四国の愛媛からここに来ました。愛媛では中学生と高校生で、吹奏楽部員をしていた。夏はそのころ強烈に吹奏楽の夏でした。中学も高校も毎日が…
長期滞在者
やっと7月が終わってくれた。 夏休みが短く感じていた子供の頃には絶対に吐けなかった言葉だ。 お仕事をこなさなければならないような、 ある社会的役割を得てしまったからこそ、 こういう疲れたおっさん的言葉が出てくるわけだが、 だからと言って自分がすごく大人になったのかというと まあ、そんな気はしない。 昨日も、ちょっと気分の悪いことがあってむしゃくしゃしてたので、 それを理由に新しいスマホを買って、一…
当番ノート 第22期
社会に「あなたはどう在りたいのか」と問われたら、大抵応えなければならない。その機会は面接だったり、尋問だったり、はたまたプロポーズだったり、生きていれば様々な形でやって来る。 28年間生きた東京を出てイギリスに制作拠点を移すことに決めたのは、今年の4月だった。いつかでいいやと思っていた英会話も、海外での制作活動も、今すぐにやってやろうと奮い立った日を覚えている。そして現在、目で見るもの、肌で感じる…
はてなを浮かべる
無意識で同調しそうになる? くちゃくちゃのパッとしない愛着を大事にしていたら おいていかれる? かまうべきでないものにこめかみの辺りをうろつかれている? 自分の輪郭のあやふやさに怯える? ときたまバケツに叫びたくなるの 僕だけじゃないよね? なぜすぐに消耗したと言いたがるのか? …
当番ノート 第22期
最近、またティラノサウルスの姿が更新された。研究が進むにつれて毛が生え、顔は大きく前足は添えもののようになり、今まで私たちが親しんできた獰猛な肉食恐竜のイメージとはかけ離れつつある。 それは「正しい」姿ではなかった。だからといってイメージ自体が急に消えるわけではないが、それはかつて実在した生き物という肩書きを失い宙吊りになってしまった。 やがて教科書の図版は描き換えられ、ジュラシックパークで機敏に…
日本のヤバい女の子
【8月のヤバい女の子】 ⚫︎累(累ヶ淵) 運命によって二度死んだ女の子がいる。彼女は名前を「かさね」といい、その前は「助」といった。 彼女は幽霊となり、あらゆるものに復讐した。 ーーーーー 《累ヶ淵》 あるところに与右衛門という百姓の男がいた。妻の杉には連れ子がいた。子供は助といった。 助は足が悪く、また与右衛門には器量も悪く見えた。両親は助を川へ突き落として殺した。 翌年、与右衛門と杉の間に新し…
当番ノート 第22期
はじめまして、日下 明と申します。 フリーランスのイラストレーター・グラフィックデザイナーをしています。 また、絵と音と言葉のユニット「repair」に所属し、そこでは絵とトロンボーンを担当しています。 朝弘さまよりお便りいただき、こちらに2ヶ月間、土曜日に入居させていただく事になりました。 さてさて、何を書かせていただこうか… 色々悩んだのですが、せっかくなので、僕の絵を描く道具でもある「デジタ…
長期滞在者
近々、引越しを考えている。関西での暮らしにはだいぶ慣れたし、この生活も好きではある。だけど、これからの自分たちの生活をより深く考えたとき、そろそろ次のステップを踏まないと、という気持ちが生まれてきた。自分の生活は、自分自身のもの。自分の人生も、自分自身のもの。だから、ひとに左右されてはいけない。 ほんとうは、すぐに海外に飛んで行きたい気持ちがあるけれど、今の経済状況ではなかなか難しいのが現実で…
当番ノート 第21期
▼三浦海岸/三崎口(後編) 人魚が騒ぐので、つりこまれるようにして、三浦海岸ゆきのバスに乗った。なるべく後ろの方を探し、ふたり掛けの席を選んで座った。車が走り出すと、人魚はしずかになった。 空はみるみる、すみれ色が深くなる。遠くに風力発電の風車が二本、浮かんでいる。車内のあかりが、私の顔を窓に映しだす。海から離れて山道をのぼり、バスは畑のひろがる丘に差しかかった。夕暮れの底に沈む畑は、夏のすいか畑…
当番ノート 第21期
わたしたちの根はどこにあるのか。わたしたちが持つ「物語」は何によって生まれ、わたしたちの「現在」は何の上に存在するのか。こんな途方もない問いかけに徹底的に向かうことが私にとっては重要なことである。 80・90年代の言論の如く、わたしたちの文化に根底などと呼べるものは存在しないと突き返してしまうのが最も容易な応答ではある。またその応答しか私たちにはできない。けれども一方で、わたしたちは現在に連続する…
当番ノート 第21期
さてー。 おつかれさまです! 公開が遅くなってすいません。 いま、すみだの食育の全国大会の打ち上げが終わって、 事務所というか、シェアオフィスに戻って来たところ。 なんと言うか上気している状態でこれを書いています。 墨田区の食育は、大小200近くの団体や個人がそれぞれに持ち寄れる企画を持ち寄って、 みんなで協同しながら、それぞれがそれぞれに最大限の過程がつむげるようにする活動で、 なんと県や政令指…