当番ノート 第14期
先日夢をみた。 「赤い風船を十五個用意して」と頼まれたから用意して渡したのに、風船のことをすっかり忘れられて、風船はどんどん萎んでる。どうしようどうしよう、と思ったけれど、しぼんでもしぼんでも風船は浮いたままで、ずっと見ていたらクランベリーの木みたいになった。 今回は、その夢で見たものににいろいろ混ざった絵と詩。 ——————…
当番ノート 第14期
わたしのおばあちゃん、「玲子さん」と呼ぶ。 何でも、玲子さんの兄弟二人とも、外国に住んでいて、外国では名前で呼び合うらく、 名前でよんでほしいとの要望で、中学生の頃から名前で呼ぶようになった。 そんな玲子さん。 眼鏡をかけていて、小柄でかわいらしいおばあさん。 でも頑固で几帳面でさっぱり明るい性格。 気さくな方で、よく電車で横になった人に話しかける。 昔は学校の国語の先生。 子供が生まれるも、ベビ…
当番ノート 第14期
僕は魚釣りが好きで海や川へよく出かける。 ジリジリと肌を焼き、あちこち虫に刺されながら刻々と変化する潮や風を読み、 朝早くから夜遅くまで水辺に立つ。 そんな釣り人の心理は単純なもので、遠くのポイントには手前よりも大きな、そしてたくさんの魚がいるように錯覚する。 全力で投げて、巻きとり、少しでも遠くのポイントを狙う。 そのほとんどは空振りとなってルアーだけがするすると返ってくるのだけど、 小刻みに震…
the power sink
こんばんは。今回も特に意味のない絵を載せています。 意味のない絵を描いていると、大体の場合はとても眠たくなる。 見て頂けると嬉しいです。ではよろしくお願いします! 12 1.お父さんに締められる 2.木と人 3 3.無気力状態の人を、ほとんど無気力のおばさんが見張っているんだ 4 4.叩く人達、たぶんパイプかなんかを叩いている 56 5.ココナッツをコンコンする人 6.透けている複数の幽霊 78 …
当番ノート 第14期
はたち 平吹正名 A はたち。 B そうね。 A はたちかあ。 B そうだね。 A はたちだよ。 B うん。 A 。。。 B ゴールが見えた。 A 見えた。 B 。。。 B あおいね。 A お腹空いたなあ。 B ラーメンかな。 A 簡単だな。 B 簡単じゃないものってあるんだね。 A 何それ? B お姉ちゃんは、みそじになって本当の大人なんだって言ってた。 A え? B 現実…
長期滞在者
3月26日 門下の試演会。試験とは違うのだし、たかだか1曲弾くだけだと思っても、緊張して落ち着かない。 弾き過ぎないように指を慣らしてから、支度をして家を出る。 途中、Gからのメッセージを受け取る。「N’oublie surtout pas de t’amuser(とりわけ、楽しむことを忘れないで)」 まるで側にいるみたいに、つめたくなっていた指先に暖かみが戻るのを感じ、す…
当番ノート 第14期
まだ少し寒さが残るので 今回は濃厚なガトーショコラを選んでみました。 湿り気を含んで みちみちに詰まった重厚感あるチョコレート生地と 新雪の様にキメ細かく柔らかで、表面に僅かな艶のあるクリームの 黒檀と白の対比。 またそのクリームの、垂れそうで垂れない ギリギリの緊張感を留めた曲線フォルムに一目惚れです。 まるで彫刻のような佇まい。 近寄って色々な角度から見たいと思わせる盆栽的面白さもあって ケー…
当番ノート 第14期
今回は前回に引き続き、私の作品について書きたいと思う。 私の光のシリーズは前回書いたように祖父の記憶からスタートした。 現在私は祖父以外の写真でも同じように光を透す作品をつくっている。 そこに祖父の時とは共通するところや、また違う意味を込められると感じているからだ。 この作品は友人から頂いた写真がもとになっている。昔の結婚写真だ。よくみると男性は軍刀を持ち、軍服を着ているので出征前の姿だと思う。友…
当番ノート 第14期
“偽一番星注意報” 1989年4月1日 最高気温16℃ 最低気温5℃ 快晴 午后2時、動物園内にある食堂にて遅めの昼食をとる。今日は新鮮なサラダとボロネーゼ。本来ならメインデッシュはボロネーゼの方だが、私にとっては新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダが食べられることの方が嬉しかった。南極で最も寒さが厳しい地域にある私の観測所では、生鮮野菜を食べることができなかった。年間の気温がプラスになることもな…
当番ノート 第14期
私は海外育ちなので、日本語の文章を書くのが苦手だ。苦手というか、自分ではわからないけれど文章を書くと必ず誰かに「英語を直訳した様な感じだね」と指摘されるので、書くのが恥ずかしい。先週の投稿も早速妹にそう言われた。 文章以外にも、周りから言われて初めて気づいた事がたくさんある。よく言われるのが、 1.相づちの「うん、うん」が集中してくると「aha, aha」になる 2.話しているときに寿司を握ってい…
当番ノート 第14期
「 黒豹と少女 」 ほんの少し意地悪な少女は 黒豹を騙して、奴隷にしてしまった。 見えない鎖が二人を繋いでいる。
当番ノート 第14期
その日もたぶん同じ朝ご飯を食べていた。 まだ、ビールをおいしく飲めていたころだったのでトーストと冷たいカフェオレ。 ジャムはイチジクだったような気がする。 僕は販売の仕事をしている。一応「長」がついていて、部下だって少ないけれど2人いる。 毎日それなりに忙しく、販売という仕事特有の苦悩も少なくなかった。 繰り返される日々に加えて、仕事を無理矢理こなした時に感じる違和感。 例えていうなら動かせるか、…