当番ノート 第46期
4回目の投稿です。「トルコで出会った女性たち」シリーズ第4弾です。トルコで出会った印象的な女性たちとそれにまつわる私の記憶を書いています。1回目の投稿「ハティジェ」の冒頭にてこのシリーズの説明を詳しく書いておりますので、一体何について書かれているのか混乱された方はどうぞそちらをご確認ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
当番ノート 第46期
2019年8月16日(金)、取材のために車で山梨県へ向かっていた。 「車が好きでさ、 あ、好き、といってもここ最近の話で語れることは少ないんだけど。それに、十数年前に取得した運転免許はほとんど使う機会がなかったし、『車にお金をかける人の気が知れない』くらいに思っていたしさ。 でもね、こうやって長距離移動をする機会が増えると、アクセルを踏み込んだ時の加速がたまらねぇって気づいたんだよ! 運転中に大き…
当番ノート 第46期
会社の先輩たちがとても気にかけてくれるので、日々驚いている。 10月から新しい業務がはじまる。 それが決まったときから周りの先輩たちが 「これについては彼に聞くといい」 「こっちは彼女が詳しい」 「これ、役に立ちそうなリンク集」 「朝、ちょっと早くきてレクチャーするよ」 「昔の資料だけど、貸すから読みな」 と、もう色々な方面からサポートしようとしてくれる。 最初はなんだか驚いて面食らってしまった。…
長期滞在者
友人や社内含め、自分の身内で4-5人にこのアパートメントの連載を読んでもらっている。とてもありがたい、いつも有難うございます。 文章を月に1回でも人目に晒すことをしていると、世に溢れる文章の凄まじさを痛感することもある。 先日、ある俳優のSNSに、山の写真と共に投稿されていたサラッと書いていた下記の文章。 「自分にとっての自然とは やはり癒しというより ハラハラした緊張感 生き死にに…
当番ノート 第46期
経験にしがみついてはいないか。 大学に入学してから、10年間、なんかしらの形で演劇に携わってきた。演劇学科のある大学に入り、一限の授業に出席する難しさを知り、必修科目を再履修する友人をイケてると思い、入ったきた後輩たちへの母性に芽生え、5年生を迎える彼らの学費に思いを馳せた。違う違う。 大学に入った途端、高校時代を捧げた彼女に振られて、その腹いせに劇団を立ち上げた。目の前にあるなんかすごいことがそ…
長期滞在者
オランダを中心としたヨーロッパでの生活や、写真にまつわる話を映像でお届けできたらと思い、トモ・コスガのYouTubeチャンネルを開設しました。チャンネルを始めてまだ1週間なので、現段階で公開されている動画本数は少ないですが、アムステルダムでの生活がどんなものなのかを、映像を通して楽しんでいただけたら嬉しいです。 https://www.youtube.com/c/tomokosuga
当番ノート 第46期
最近、Netflixで『華麗なるメイクダウン!?』という番組を観ている。“Fashion Disaster(はちゃめちゃファッション)”だと言われる強烈なスタイルの人々をトーンダウンさせるというコンセプトで、ゴス、ロリータ、露出過度や塗りすぎの日焼けクリームといった様々なスタイルから変身させる。 ファッションにこだわるということは時に、自分を持っているかのように語られる。自己表現は大事だ、個性的な…
当番ノート 第46期
3回目の投稿です。「トルコで出会った女性たち」シリーズ第3弾です。トルコで出会った印象的な女性たちとそれにまつわる私の記憶を書いています。1回目の投稿「ハティジェ」の冒頭にてこのシリーズの説明を詳しく書いておりますので、一体何について書かれているのか混乱された方はどうぞそちらをご確認ください。 前回、アーニャとオクサーナについて書くことを予告いたしましたが、だだ長くなる恐れがあるのでアーニ…
長期滞在者
わけあって週二回、和泉市の光明池(地名)まで通ってるのだが、どうせ行くならと自転車で行くことにした。 電車を使えば往復で1800円かかるところを、自転車なら行き帰りの飲料と塩飴で500円以下。 お金に換算するのは真夏に自転車を長距離乗ることの自他への言い訳なのであるが(要するに乗りたいというだけの話)。 自宅の尼崎から光明池地区まで、選ぶルートによるがだいたい40km前後である。 十三から阿波座、…
長期滞在者
「この曲、良いですね」 最初に話したのは音楽の感想だったのに、 それをきっかけに、お互いが胸に隠していた思いが、言葉として吐露されていくことがある。 一つの曲の素晴らしさへの「共感」が鍵となって、固く閉ざしていた心の扉が開いていく。 この曲があったから、この人と確かな言葉を交わすことができた。 自分の人生で「大切だ」と思う出会いや、自分がここにいたいと思える美しい世界は、 音楽が導いてくれることば…
当番ノート 第46期
数年前に子どもにせがまれ、海に行くことになった。 記憶している限り、水着なんて小学校以来着ていない。なぜなら、自己認識としてのわたしは、容姿も中身も松本零士先生の漫画『男おいどん』の「大山昇太(おいどん)」なのだ。かわいらしい水着を着て良いのは、ヒロインだけ。悩んだ末にいつかのアニメ『それいけ!アンパンマン』で、ジャムおじさんが着ていたようなラッシュガードを買ったのだった。 子どもたちと全力で遊び…
当番ノート 第46期
小さなころ、いや、 ひょっとしたら高校になるころまで 仕事といえば家族や 親戚のおじさんおばさんたちのものしか 認識していなかった。 幼稚園のせんせい バスのうんてんしゅさん お習字のせんせい おもちゃ屋のおねえさん 工事のかいしゃのひと 大学に入ってからは 自営業の知り合いが多く 踊り手、歌い手 鍼灸師、整体師、 フードコーディネーター カメラマン、 そんな仕事もあるのだなと認識するようになった…