ロボットこれから錆びる予定

第4期(2012年8月-9月)

 
 
ロボットになった夢をみた。

私は私型のロボットになって、あの人の家の家事をしていた。

ロボットの私はとても賢くて、

あの人をいとも簡単に喜ばせる。

あの人はロボットの私に、

いちいち ありがとうと言ってくれるわけじゃないけれど

ロボットの私に向ける視線には信頼感があって、

ロボットの私に向ける視線には安心感があって、

ロボットの私はとても満足していた。

私は有頂天になって、

とにかくひたすらに働いていた。

夏の暑さになんて全然負けなかった。(ロボット汗かかないし)
 
 
 
だけど昼過ぎまで存分に寝ていた現実の私は、

夏のベッドの上でダラダラと汗をかいている。

ああ体が錆びるー。
 

クーラーをつけようと思って、

でもリモコンがなくて どうしたもんかと立ち上がると
 
窓の外の、

麦わら帽子のおばさんと目が合った。

自分のマイホームの庭の草むしりをしているんだろう。

こんなに暑いのに大変だなあ。

と思ったらリモコンが見付かった。

ベッドの上で、部屋が涼しくなるのを待つことにした。
 
 
このまま部屋のベッドの上で過ごして、

夕方になって夜が来たら、

私は本当に錆だらけになってしまう気がする。

汗で蒸れている頭を掻いたら、自分の腕が視界に入って

うわ!腕が錆てる!?

と思ったけど、ただのかさぶただった。
 
 
もし腕が錆びていたら、 

あの人の家まで行って家事の続きをしてもいい気がした。

もし腕が本当に錆びていたら、

あの人が油を注してくれるかもしれなかったな。
 
 
 
と思ったけど、ただのかさぶただった。