絵の記憶

第11期(2013年10月-11月)

先日、横浜美術館に横山大観展を見にいった。

描かれた葉の紅葉する緑と黄色の間がとても切なく美しかった。

その腐ってしまいそうな刹那がなんだか懐かしかった。

同館のコレクションにダリの絵があった。

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初めて持った画集はサルバドール・ダリのものだった。

あれは小学生のときだったか中学1年のときだったか。

当時通っていた塾の先生にもらったものだった。

そのときは今の僕とは違い、まだ絵を描いていたしなんだか期待もされていた。

あの先生はポールとパンダと哲学が好きなちょっと変わった人だった。

美術の資料集に見つけた村山槐多の「紙風船をかぶれる自画像」に似ていた。

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美術の資料集が好きだった。

たくさんの絵や彫刻が好きだった。

B4サイズの少し大きめなところも好きだった。

そのなかに小さく載っていたジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」が一番好きだった。

ハムレットのヒロインであるオフィーリアが唄いながら河を流れていく姿。

それを見つめる駒鳥。

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2008年、ミレイの回顧展を見た。

あれは僕の誕生日だった。

前日の夜に恋人と喧嘩をしたけれど待ち合わせた時間通りに駅へ行った。

3時間駅で待ち、呆れながらその人は来た。

そうだった。

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movie
edit:Yuma Mori
music:Genki Hatsumi