当番ノート 第59期
大学に入ったわたしは、とにかくギラギラしていた。 日芸には同じ高校の友人も入学した。放送学科のイケイケギャルだ。二人で声をかけまくり、連絡先を交換しまくり、文芸学科の人と出会えば紹介してもらい、何かのきっかけで声をかけられそうな人がいれば声をかけ、ガンガン友だちを増やした。ちなみに、この時期にアパートメント編集部の小沼理氏とも出会った(新入生歓迎会で同じテーブルでした)(余談ですが、理氏はわたし…
長期滞在者
私が私を生きていると実感できるのは、あのとき抱いた夢への原動力を活かして、行動ができているときだ。 2021年10月8日。FM802でラジオDJとしてデビューしてから24周年を迎えた。 その翌週にFM802の同期のDJ、浜平恭子と秀島史香と3人でzoomを使って集まった。3人の顔が揃った瞬間にあっという間に笑顔になった。ラジオDJが3人集まると、zoomでの会話もまるで番組のようで、お互いの近況、…
長期滞在者
先日、2回目のワクチンを打った。 私が住んでいる横浜市ではなかなかワクチン接種の予約が出来ず、予約ページまで辿り着くもののまったく空きを見つけることができないでいた。 そうした中、偶然Twitterで「楽天の職域接種の余り分を横浜市用に開放することになった」という投稿を目にし、翌々日の朝一にサイトのログイン画面にスタンバイをして、無事予約を取ることができた。そして、その4週間後に2回目を打った。 …
当番ノート 第59期
なんやかんやあって無事大学に合格した。 「お!いよいよフリーペーパーを作るのか!?」と思った方、すみません、まだ作りません。 残りの高校生活を過ごしていたころ、合格者は卒業に向けて各委員を振り分けられることになった。わたしは卒業文集担当。しかも編集長だ。担任の先生は「これからたくさん本を作ると思うけど、それの一番最初になるものだからね。大事だよ」と言ってくれた。当時は全く現実味がなく、ふわふわ…
長期滞在者
<1> 新大阪の近くにある親類の家に、最近何度か通っている。あまり愉快な理由ではないので詳細は書かない。少々気の滅入る話なのである。気の滅入るその要件を解決すべく、夜の神崎川の東岸の工業道路を自転車で走る。夜でも大型の車両がごんごん走る脇を、こちらも機嫌が悪いもんだからごんごんと自転車を漕ぐ。夜道なので自分の存在をアピールすべく、背負うカバンにも自転車のサドルの下にもデカデカとリフレクターをぶら下…
当番ノート 第59期
高校に進んだわたしは、相変わらず紙を切り続けている。 この頃になるとフリーペーパー沼にずぶずぶハマってる。わたしの通っていた高校では「1年で一つ何かを研究しよう」という自由課題があった。高校2年生のとき、わたしは「フリーペーパー研究」を題材に選ぶ。表紙もコラージュで作り、フリーペーパーとは何か、どういう種類があるのか、自分はどのくらい集めたのか……をまとめた。課題というより、もはや趣味である。 …
お直しカフェ
近所で馴染みの喫茶店のシャッターがずっと開かないでいる。心配だ。はじめは4月に「緊急事態宣言につき休みます」の貼り紙がしてあったのだが、宣言の延長と共に「休業延長します」の紙に代わり、約束の日が過ぎても紙がなくなっただけで店は閉じている。 今日は、名物の「イタリアン焼きそば」とアイスコーヒーでお昼ご飯にしようと思って出かけてきたが、やっぱりまだやってなくて、斜め向かいのマクドナルドで「てりやきマッ…
当番ノート 第59期
考えすぎるきらいがある。 ブログやラジオやフリーペーパーで発信し続けているわりに、心の中では「こんなことわたしがやらなくてもいい」「他にもっと上手な人がいる」「この言葉や考え方は一般的じゃないのかもしれない」と怯えている。気が狂ったときに「ええい!そんなの気にしてられるか!」と作って発信し、数日経つと「なんであんなことを」と落ち込む。そのサイクルを繰り返して生きてきた。 作っても怒られにくく、…