当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 連載で取り上げている作品の公開年から察している方もおられるかもしれないが、私が劇場に足を運ぶようになったのは最近のことだ。記録をつけはじめたのは2016年あたりからで、それ以前はことさら気になった作品を観に行くことはあれど、足繁く通う習慣はなかった。きっかけは、働きはじめてお金に余裕ができるようになったこ…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 だいたい年間に30〜35本くらい観るので、たまに「けっこうお金がかかりません?」と言われることがある。いやいや、と首を振ってはいるのだが、考えてみたらそれなりに使っていると思う。パンフレットが複数バージョン出ているとたいていは特装版やら豪華版やら、高価な方を買うことにしているし。そちらの方が内容に即した付…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 パンフレットを収集して困っていることがある。保管方法である。はじめのうちは本棚に収納していたのだけれど、判型がとにかくバラバラでちっともきれいに収まらない。縦型のA4やA5などのわかりやすいものであればまだいいが、#1『花束みたいな恋をした』などの横長ものも、#3『永遠に僕のもの』のようにそもそもが小さい…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 今回はちょっと長いのでさっそくいきます。そういうわけで、私が手に入れた映画パンフレットのなかで「このデザインは素敵だな〜!」と思うものをいくつか紹介します。挙げるパンフレットは映画の内容に絡めたデザインもあるため、内容に触れる記述が多分に含まれます。あらかじめご了承ください。 今回は文芸の棚に並んでいても…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 自分勝手な理由で、ほんのちょっとだけ、レジ袋有料化を恨んでいる。施行前にパンフレットを買うとほとんどの場合がはじめからビニール袋に入っていた。少しだけ袋から中身を出して「お間違いありませんか?」と確認する流れ、あるいは確認すらしないこともあった。袋から取り出してはじめて全貌がわかる楽しみがあったのだ。マイ…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。 最近ではNetflixやDisney+などの台頭もあってか、パンフレットがはじめから制作されていない作品をしばしば見かけるようになった。2月に公開された『アンチャーテッド』や昨年の『最後の決闘裁判』『フリー・ガイ』など、制作会社や配給がどういう形で関わっているのかはわからないが、やっぱりすこしさびしい。そ…
当番ノート 第62期
劇場で映画を観ることが好きだ。 もっというなら、鑑賞直後に映画パンフレットを読むことが好きだ。できるならロビーそばの椅子やソファーがいい。スクリーンがひらくのをそわそわ待っている人、満足そうに劇場を出てゆく人、不満げな表情をしている人……ざわめきが多いところであれば、なおいい。ほとんどの場合、パンフレットは映画館しか売っていない。それも対象作品が上映している期間だけである。パンフレットを買うことで…
当番ノート 第61期
アパートメントで連載をさせてもらって、怪談をひとつも話したことのない友人から連絡を貰いました。 「こういうのすき。わたしも変な体験した家があること思い出しちゃった」 そうして聞かせてもらったおはなしです。 あやちゃんは、お家の事情でお引越しを10回以上経験しています。そのアパートには、あやちゃんが二十歳から三年間ほど、お母さんと妹さんと三人で暮らしていました。 あやちゃんがそのアパートで暮らし始め…
当番ノート 第61期
滝薫というアカウントは、趣味で短歌を作っていたのをエッセイ投稿サイト用にしつらえたもので、年月にすると結構長い付き合いになる。生活力や経済力が全くないのを見ないふりをして、文章で食っていくのを夢見ていた月日がそっくりそのまま保存されている。 今の私は、ライターになりたいと思っていない。関心もあまりない。というと、負け惜しみのようで嫌だが事実なのだから仕方ない。しかし、出涸らしのように未練だけは一丁…
当番ノート 第61期
今回はフィクションだと思ってお読み下さい。自分でも信じられないことも多く、まとめた事がない話をしてみます。 きっかけは、数年前の夏でした。 我が家での変な現象もスパートをかけるように日に五回六回と回数を増やしており、それを毎日のように配信で「今日はこんなことがあって〜」としゃべくり倒していた頃。とある人から連絡を頂きました。 お世話になっている酒場の先輩からの連絡で、その先輩が「オオタケさんに伝え…
当番ノート 第61期
チルな姿をマッチングアプリで設定してるやつはろくでもない。これは経験から形成された偏見だが、映えを狙ってSNSに投稿こそしないもののシーシャに行くのはめちゃくちゃ好きだ。いわゆる水タバコというもので、コロナ前は友人が働く専門店に結構な頻度で通っていた。 コロナ禍に突入してからは、感染者数を見ながらペースを減らし、おそるおそる行ったり諦めたりしていた。シーシャ屋ではマスクをしている人はいない。当たり…
当番ノート 第61期
わたしが電話で友人に怪談を話していると必ず言われるのが「あなたが怖い話し始めてから、バン、と壁を叩く音がする」という事です。のめり込んで話し続けてしまう事もしばしば、話を聞き終えた友人は口を揃えて 「話も怖いけど、それより壁を叩く音がバンバンバンバンと激しくなってる今が一番怖い」 と言います。今、バンバンって音、聞こえてないですよね? こんばんは、オオタケです。今日は聞かせていただいた「アパートメ…