今年の夏は我が家の庭でスイカを作りました。
土作りから本を見ながらやった割には、
なかなかの出来だったので、
2人の息子も呼んでみんなで食べました。
ムシャムシャとスイカを食べる息子たちを見てると
ふと、スイカもこいつらも自分が育てたんだから、
ある意味、共食いだなと笑けてきました。
ボクには「父親と呼ばれる時の顔」があります。
今の父親は昭和のように大黒柱と呼ばれ、
関白宣言を歌っているだけでは、
総選挙でセンターはとれません。
なんせ、世の中は空前の「イクメン」ブームですから。
「イクメン」とはイケてる面(メン)の育児版だそうです。
ブサイクでも育児に励んでれば「イクメン」になれるのか?
それとも顔にも、それなりの質を求められるのか?
イケてるダンナ「イケダン」と、どっちが偉いのか?
数々の謎は、奥様方のバイブル VERYを熟読するか、
池上彰さんにフリップを使って分かりやすく
説明してもらわないとよく分かりませんが、
世論が男性にも育児を求めているを肌で感じてしまう
今日この頃でございます。
それなのに、ボクは年に半分くらいしか家にいない、
出張スナフキンの様な生活ですから、
自然と出席率より、イベント重視型の
「記録よりも記憶に残る父親」
になる事が方針となり、息子の幼稚園で
「夏祭りの金魚すくい係り」「運動会のリレー走者」
「お遊戯会のカメラマン」「相撲大会の行司」
と今年はいろいろな役回りを引き受けさせて頂きました。
世の中には、このようにボクだけでなく
「イクメン」の称号を得ようと些細な努力をしている
父親たちがいるのですが、そんなボクらをあざ笑うかのように
幼稚園ではお母さんをテーマとした歌が主流。
「雨、雨、ふれ、ふれ、母さんが~♫」も
「そーよ、母さんもなーがいのよ♫」も
「お馬の母さん、優しい母さん~♫」も
お父さんが出てきません。ここまでお父さんが出てこないと
カマキリみたいにお母さんが食べちゃったの?と不安になります。
そんなボクを気遣ってか、たまには子供たちも、
お父さんが登場する歌を歌ってくれます。
その歌は指一本一本を家族に例え、
「この指ママ、やさしいママ」のように
兄さん →おおきい
姉さん → おしゃれ
赤ちゃん → よちよち
と家族の長所を高らかに歌い上げる素敵な歌詞ですが、
なぜか父親に関しては、
「この指パパ、ふとっちょパパ」
とメタボの疑いがあることを診断されるだけに終わるという
残念な結果に終わっています。
「イクメン」ブームの真っ只中、
冷たい逆風が吹くこともありますが、
ボクらは「昼間のパパは男だぜっ」と肩で風を切りながら
時代が求める父親へと爆進しております。
押忍!
今日のことば:
「父親が子供のためにできるもっとも大切なこととは、
母親を愛することだ」
ヘンリー・ウォード・ビーチャー