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2F/当番ノート

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当番ノート 第1期

音のない環境が欲しい。最近ふとそんな事を思った。

話し声から環境音にいたるまで一切を遮断した完全なる無音空間。

考えてみれば生きていくうえで人はとても多くの音に囲まれている。

一番無音に近い自分の部屋の中でさえ、換気扇、冷蔵庫、かすかに聞こえる車の音など少し耳を傾けてみるだけで様々な音がしているのが解る。

もしたとえ両手で耳を塞いだとしても、その手の中では己の体の活動する音が地鳴りのように響いている。

多分生まれてこの方一度も完全な無音状態というのは体験したことがないのではないかと思う。

別に今神経がまいっているとかそういうのではない。

まったくの何の根拠もない憶測なのだが、もしそんな環境があって、好きな時にそこに出入りする事ができたらなら凄くリラックスできるんじゃないのかと思うのだ。

音楽に携わっている人間としては音を否定するような考えは本末転倒な発想なのかもしれないが、なかなか悪くないアイディアだとは思いませんかね?

井上 龍樹

井上 龍樹

ミュージシャン、ソロユニットwhiteroomとして活動中。

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