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2F/当番ノート

スタート

当番ノート 第2期

震災から1年経ちニュース等での報道が減ってきている。
もちろん自分自身もマスコミに関わっている事もあり、わかっていた事ではある。
しかしフリーランスとしてはこの1年後からが勝負であり、ここからがフリーの独壇場だとも思っている。

写真は昨年の10月21日に撮影した請戸小学校の教室に残された時計である。
ここは現在も警戒区域となっている福島県浪江町にある。
時計の針は津波が押し寄せてきた時間だと考えられるが、ある意味福島の人々の時間はここから進んでいない気がしてならない。
今回、縁あってこの場所で写真と文章を書かせてもらえる事になり、自分と福島との関係のスタートという意味でこの写真を選んでみた。

今月10日になって私と福島との関わりが始まって1年経つ。
これからも私の視点で福島を撮り、記録していこうと思っている。

コオリヤマ ソウイチロウ

コオリヤマ ソウイチロウ

コオリヤマ ソウイチロウ

1971年宮崎県生まれ ドキュメンタリー写真家
2001年から写真活動を開始 主に中東、東南アジアをカバーし、国内外の媒体で写真を発表している
写真集に「Vanishing Village」「戦争の後に来たもの」等
2006年第7回上野彦馬賞グランプリ受賞
2007年ナショナルジオグラフィック ヒューマンセクション1位
発表媒体
Aera、フライデー、週刊文春、週刊現代、アサヒカメラ、カメラマガジン、F5.6、クーリエジャポン、週刊朝日、ニューズウィークジャパン、海外ではAsia ink、Newsweek International等

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