こんにちは。御邪魔します。
こちらのアパートメントで、これから2ヶ月間お世話になることになりました。
日玉浩史(ひだまこーし)と申します。
ブリュッセル在住ということもあり、うまい引っ越しそばなどは振る舞えませんが(ワッフルくらいならなんとか…)、
木曜日ごとの当番ノート、しっかり勤め上げようと思いますので、以後よろしゅうお願い致します。
ブリュッセルと言うと知る人ぞ知るコンテンポラリーダンスのメッカ。、
90年代にフランスとベルギーで「ヌーヴェルダンス」という新たな潮流が生まれましたが、
その流れの中で、ベルギー出身のアンヌ=テレザ・ドゥ・ケースマイケルのローザスや、
ヴィム・ヴァンデケイビュスのウルティマ・ベスなどのカンパニーが一世を風靡。
その辺りから、世界各国のダンサーがベルギーに集まるようになり、
さらにその中から新しい振付家が次々に生まれ、今や、世界中のダンスフェスティバルで
ベルギーからの参加者が居ないということはあり得ない、というか、一つのフェスティバルを
ベルギー本拠の作品だけで成り立たせることが出来るだろうとまことしやかに語られるほどの「メッカ」振り。
確かに、ぼくの周りにもすばらしい作家が多く居ます。
そんなブリュッセルでぼくはかなり長〜い事ダンスというか舞台の仕事に関わってきたんですが、
まあなんというか、基本的に飽き性だというのもあるし、そろそろ何か別の事を始める時期かも知らんなあ、
とか考えている昨今であります。
飽き性ということは、とーぜんどーもひとつのことにずっと打込むということが出来にくい。
出来にくい本性を持ちながら、一つの事をずっとまじめにやり通して来たりしたので、我ながら、よーやるなあ、
とずっと思ってはいたのですが、やめられない。単純に言えば執着というやつですな、これは。
ドルネシア姫への思いを勝手に募らせるドン・キホーテの妄執とはいかないまでも、
そういうのは、早めに対処しないとアブナイから気をつけよーね、と思っているわけです。
とは言いながら、別に踊る事をやめるわけでもないんですが…
それと、飽き性というのは、どうも器用貧乏というやつとペアになっている事が多いようです。
ぼくも写真やヴィデオ作品製作やあれやこれやの編集など、あれこれ手を出すんだけど
なかなか仕事にはなりにくい。(なので貧乏です。はっはっはっ。)
かと言って、また新たにまじめに打込むものを一つだけ選ぶってのもなんだかアレだし、
まあせっかく持ち合わせているものだからこの「器用貧乏」というのに磨きをかけてみるのも
いいかもしれんなあ、と思いついて実行に移すことにしました。
そんな暴挙を後押ししてくれるこの名言。
「器用貧乏も10年続けるとゴールデン器用に変わるのだ。何でもできて文句あっか?!」
菅野よう子
すごい。さすがだ。この言葉を胸に、菅野さんの作曲の多種多様、千変万化を見習うことにしよう、
と、(ついさっき)心に決めたのでありました。
それに「器用貧乏」ということはあっても、器用を突き詰めすぎて「器用死」した、なんて話は聞かないので、
まあ大丈夫でしょう。貧乏くらい、なんてことありません。(たぶん)
(菅野よう子といえば、この間放送されてた『坂道のアポロン』はむちゃくちゃ良く出来たアニメだった。
菅野さんの音楽が極上。もう何年も前だけど『マクロス・フロンティア』のサントラもすごかった。
もっと前の『カウボーイ・ビバップ』はもはや伝説。)
んで。ですね、「ゴールデン器用への道」第一弾として、この夏に陶芸を始めました。
なんで陶芸かと言うと、まあ、縁があったからですな。
で、もう一つ、9月に入ってから別のものも始めました。
それは裁縫。(ちなみに、ほんとに、ちなみに、ですが、ぼくの裁縫箱の蓋には、
♪さいほー、さいほー、ら、らーら、らっらっらー♪と書いてあります。)
なんでまたサイホーかと言うと、まあ、これも縁があったからですな。
ということで、この辺のご縁に関しても、今後あれこれ書いていく予定でありますので、
乞うご期待。
また来週。