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2F/当番ノート

子供心の話

当番ノート 第7期

皆さん。こんにちは。
木曜日のしゃもとです。

今月10、11日とベルギーの首都Brusselsから車で1時間20分くらいの町、Hasseltの文化会館で子供のためダンスフェスティバル (Krokus Festival) があり、踊ってきました。
5歳児からの小さい人たちを対象にした作品を踊るのはこれが初めてです。
小さい人たちはとても正直なので、上演中、作品の流れの歯車が狂いだすと、すぐさま集中力を失います。
「さようならぁ」状態。
「帰ってきてぇ」と頑張っても、なかなか取り戻すのは難しいのです。
けれど、作品の流れが最高に波に乗っていれば、上演中に大きな声でコメントしてくれたり、ワクワク感がこちらにも伝わってくる。
私たちが本気で楽しむと、ちゃんと本気をわかってくれる。
嘘は通じないのだ。
異常に疲れるけれど、やりがいのある経験でした。

小さい人を見ると、私もこんな風に「ヤング」だったのよと思うのです。
心も身体も「ヤング」だったのよ。
ふん。
「童心」もしくは「子供心」やらも持っていたはず。
「童心にかえる」という言い回しを時たま使うけれど、正直今となっては帰るのは難しいです。
逆に「成人の心」というのも理解不可能ですけれど。。
いわゆる「成人」になる過程で、いつ童心を失ったのか、それともまだ残っているのかさえわからない。
見えないし、これといえるものではないので「にゅる」っとしていて掴めない。
無意識になっている状態のときは、もしかするとちょっぴり子供心が帰ってきているのかもしれない。

最後に。
私事なのですが、私の小さい人(つまり息子)は私が人前で踊っている姿を今回初めて生で見ました。
今までは、私が家で怪しく舞う姿は見ておりました。
終演後の会話。

息子「ママ〜」
私「おお〜。」

しばし沈黙。抱き合う。

息子「お母さん、やだ〜。」
私「やだとは、なんだ。どうだった?」
息子「レッド・キングは強いよ」
私「えええ??」

ウルトラマンに夢中なこの人は、私が踊るのを見ながら、とても強い怪獣レッド・キングも見えていたのかもしれない。
子供の頭の中は見えない。
人はみんな摩訶不思議である。
だからこそ面白い。


レッド・キングはブリュッセルのシンボル、アトミウムとダブル小便小僧を襲うのか!?!

しゃもと たか

しゃもと たか

ベルギーに小さい男と大きい男と在住中。
バリバリ踊ってきたけれど、今はお家ダンサー。
のんびり行こうよ。
私のふる里は地球と思えば、日本が近くなる。
パーマと眼鏡が好き。

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