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2F/当番ノート

第五回 ガショウチョロギバンドネオンシーエム

当番ノート 第18期

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皆様、明けましておめでとうございます。
おせち料理の中で一番好きなのは、チョロギのバンドネオン奏者、早川純です。
元旦の投稿となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
冒頭の写真は、なんとフランスのスーパーで見つけたチョロギ。。じゃっかんイモ虫っぽいですが。
こっちでも正月料理に使うんだろうか。。と疑問に思いつつも、喜んで写真に収めました。

日本のお正月。いいですよね。
年末、有名な歌番組が終わる頃に某国営放送にチャンネルを切り替えて
「ゆく年くる年」を観て、蕎麦を食べながら新しい年を迎えるのが楽しみでした。
昨年は一人でパリのアパートで年を越しました。
正直日本のような情緒は感じませんでしたが、もはや開き直って初詣はエッフェル塔に登りました。
「正月早々エッフェル塔なんぞに来るなよ。。」
と、自分の事は棚に上げて、心の中で周りの観光客に悪態をつきながら、
エレベーターでは無く階段で登ったあの日。
写真までちゃっかり撮って、Facebookにあげていたあの日。
すでに懐かしい思い出です。

さて、第三回で、まだまだバンドネオンについてお伝えしなければならない事があると書きました。
中吊り広告張りに、煽り文まで書きました。
でも、よく考えるとそんな真面目にダラダラ書かなくても良いのでは、とも思いました。
(実際には自分がちょっとめんどくさくなっただけだったりする。とは口が裂けても言いません)
というワケで、簡単に説明しますと

バンドネオンのボタンは右に38個、左に33個付いていて
めくらめっぽうバラバラに配列されている。
しかも蛇腹が伸びる時と縮む時で、これまたバッラバラに別の音が鳴る。
(ハーモニカの吸った時と吹いた時で音が変わる原理と同じ)
38+33=71 の 伸び縮み、つまり×2
=142通りのボタン配列を覚えないと、演奏できませんよ。

と、こういう事です。
今日お伝えしたかった事は、以上です。それではまた!

。。。正月だからって、これで終わってしまうのもなんですよね。
めんどくさがりなのに小心者という、僕の、これまためんどくさいキャラがそれを許さないのです。
というワケで、今日はオマケ的に 数年前に音楽の作曲と演奏を依頼された
テレビCM動画を貼付けて、お茶を濁したい(!)と思います。

ここ数年、日本のテレビや映画の音楽の世界では、バンドネオンが地味に注目されている
ように感じています。
何気にレコーディングのお仕事が、結構あるんです。
そんな中で舞い込んできたお仕事でした。
予め伝えられたストーリーのイメージに沿って、音楽をつける。
僕にとっては初めてのお仕事でしたが、バンドネオンもタンゴも知らない人に
カッコいいじゃんと思ってもらえるように頑張りましたとも!
真夏の暑い時期に、連日表参道の某スタジオに籠ってレコーディングした事を覚えています。

「なんでわざわざ数年前のCM?」
と思った方。
だって、演奏だけじゃなく、作曲まで含めてトータルにCM音楽の仕事をしたのは、
今のところ正直これだけなんです、はい。。察してやって下さい。
某エステティックの会社のテレビCMですが、放送されていた期間も時間帯も限られていたので、
ご存知無い方も多い事でしょう。

この曲、CMの為に書き下ろしたので、実は続きがありません。
続きも書き上げて、いつかLIVEで演奏したいです。
。。と言いながら、いつの間にか3年が経ったわけですがね。

あ、思いつきました。今年の目標は有言実行といきましょう。
今年も宜しくお願いしますm(__)m
あ、作曲のお仕事のご用命も承っておりますので、何卒宜しくお願いします!

https://youtu.be/8zzIUpHr2VU

早川 純

早川 純

バンドネオン奏者。作・編曲家。
新しいタンゴを創出するユニットTango-jackと、古典タンゴの再評価を目指すユニットTango Azulを主宰。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールのメンバー。
現在日本とフランスを行き来しつつ、バンドネオンの新たな可能性を模索している。
2月25日(水)、一時帰国のタイミングで、主宰するTango-jackというバンドのライブを予定している。聴きに来るべし。

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