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2F/当番ノート

音楽秘宝Vol.2

当番ノート 第24期

今年はやたらとアルバムリリースが重なりました。自分の場合は物書きなんかと同じで作品毎の題材と内容に合わせてレーベル(作家でいう出版社にあたる)を決めるという形なので、結果として各レーベルのリリーススケジュールが重なったということなのですが、それでもそれなりにパブリシティやるとなると結構大変だったりします。。が、我が子の晴れ舞台に何もしない親でいるわけにはいきませんからねっ。殆どがヨーロッパのレーベルからのリリースでしたが国内へも流通(and もちろんこのご時世、iTunesなどのデジタル配信も)されているようなので年末年始のお時間許す時にチェックしてみてくださいなっ。

Yui Onodera / Sinkai
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Yui Onodera & Vadim Bondarenko / Cloudscapes
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Yui Onodera / Semi Lattice
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この時期はたいていどこでも2015年の総決算的なコンテンツが目につきます。ご多分に漏れず、かくゆう私もore-mediaさんにて今年の2015ベストディスクのセレクト致しました(笑)。
『Yui Onodera が選ぶ2015年ベストアルバム10枚』
2015年に発表されたものに限らず、どれも自身が実際に今年最も興味を惹かれ、ぜひ耳を傾けて欲しいと思うアルバムをジャンルに関係なく選んだ結果、Jazzと映画音楽ばかりに(笑)。作品や作家について多少の知識を入れてから聴くと重層化されたコンテクスト含めてより楽しめると思います。

それでは良いお年を!!

yui onodera

yui onodera

音楽家。音楽と建築を学び建築音響設計を経て、サウンドプロダクションCRITICAL PATHにて国内外の広告メディア、プロダクト/インターフェイスのための楽曲提供・サウンドデザインを手掛ける。国内外のサウンドアートレーベルより先鋭的な電子音楽作品を発表。英『Wire』誌や英『BBC』など国営公共放送局含む各国メディアにて高い評価を受ける。Brian Eno等との『foundsoundscape』などその活動は多岐に渡る。

Reviewed by
佐藤 研吾

かつて柄谷行人は評価する建築家=アーキテクトとして、クリストファー・アレグザンダー、バックミンスター・フラー、そしてウィリアム・モリスを挙げていた。その選定はおそらくは総合への、ある大きなシステムへの視線の一貫した固執故であろう。彼らの理論/実践の応酬は社会の原理的批判とともに活動と思想の枠組みを広げていった。そんな彼らの仕事から何を学んだのか。そしてそれが言葉を持たずして表現されるとはどういうことなのか。そんなメディアの洗練と捨象の可能性を突き詰めようとしてもいるのであろう。 

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