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2F/当番ノート

ボウズ、住職、僧侶!?

当番ノート 第28期

お疲れ様です。
僧侶の鈴木秀彰(すずきひであき)です
今回で第7回目。

前回は、今一度自分を見つけなおした僕が次にとった行動について、お話させていただきました。

それは「自己受容」。
できない自分も自分なのだと受け入れるという行動でした。

受容すると、自分をもっと知りたいという気持ちが出てきました。
多くのイベントを開催していたご縁で、さまざまな人に出会い、他者から教えてくれる自分という存在に気づいたのです。

今回は、その次の行動をとった結果から起きた葛藤から、話を進めていきます。

人はなにかと悩みが多く、葛藤が多い生き物です。
それは普段、悩み相談を受けていて、率直に感じることです。

そんな僕も同じく、ふと悩むことがあります。
僕が僧侶であるからといって、悩みもなく
隙もなく、どこか完璧でなくてはならないのでしょうか。
そもそも僧侶も人間であるわけではと思うのです。

しかし、世間における僧侶像は評価が高い印象を受けます。
「信念が強く、何事においてもぶれない」
ときには「このような存在であってほしい」という
願いとして耳に入ってくる場合もあります。

ちなみに僕は有髪の僧侶です。
初対面の方による第一声は
「あれ?僧侶さんなのに髪があっていいのですか」
だいたい疑問に思うようです。

でも僧侶はなぜ坊主頭なのでしょうか。
調べてみると欲がない状況、自分をどこか律するために
あの姿であるらしいのです。

つまり有髪であると、人からよく見られたいなどという
欲が出てくるのではと。

僕はここに、もしかしたら欲が出てしまうという
僧侶の恐れ、不安の現れを感じています。

そもそも欲って出てはいけないものなのでしょうか。
悩みと一緒で
僧侶だって人間ですから欲があります。
それを隠すこともなく、
律することもないのではと思うのです。

要は、その出てくる欲にまみれず、
先程のどこか一般の方とは違う存在、雰囲気、姿であれば
いいのではないでしょうか。

それにしても、これだけ見た目から、髪型から、人によっては
その姿、身なりからイメージのある職業があるのでしょうか。

次回はそんな僕が今、描いている未来について、話を進めていきます。

合掌

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鈴木 秀彰

鈴木 秀彰

僧侶。理学療法士。心理カウンセラー。
「人の一生に寄り添う僧侶」をテーマにいろいろやってます
仏教をどこか身近に、どこか面白いなって感じてもらえたら嬉しいです

Reviewed by
唐木 みゆ

鈴木 秀彰上人の「ボウズ、住職、僧侶!?」によせて


僧侶とはなにか、の定義はそれぞれ微妙に違うのではないかと思う。

私が考える僧侶は、「悟りを目指す」人ではないかと思っている。
誰でも日常のこまごました広義の行は生活で積まれているにしても、
僧侶は「行のための行」が時間の中心になっている人だと思っている。

「他者のための僧侶」は大乗的で、社会の中での比較立場や役割を表している。
比較であるとすれば、剃髪のほうが記号的で役割を示すとは思う。

剃髪についてはそれぞれのお寺で解釈があり、日本では
剃髪しない僧侶も多いが、得度の時には剃髪するそうだ。(鈴木上人の方が詳しいだろうな;)
僧侶は職業ではなく生命のありようなのでごく例外はあっても死ぬまで続くし
問題は髪の毛とか袈裟とか、そういうことではない。

____________________

そもそも欲って出てはいけないものなのでしょうか。
悩みと一緒で
僧侶だって人間ですから欲があります。
それを隠すこともなく、
律することもないのではと思うのです。

要は、その出てくる欲にまみれず、
先程のどこか一般の方とは違う存在、雰囲気、姿であれば
いいのではないでしょうか。
____________________

業にまみれて欲に主導権をあけ渡さないことは困難である。

既得権益のなかでの剃髪は、かえって執着と化し
そのために肉食、飲酒、妻帯も認めよう
占い、坊主バー、神仏乙女ゲームも認めよう

これはまた批判の対象になることもある
一点の執着もない悟りの境地で、これらが行われている訳ではない。
「それで悟れるの?」「きみ、すでに悟ったの?」問題である
もう私には悟った人がどういうものかはわからないし判別もつかない。
3次元にいる人が1,2次元のことを理解はできても4次元以降はイメージがなく、わからない感じだ。
これは、

業を見れるようになっている次元で、業をどのように見ているかではないだろうか。

きわめて現実的に、正確に、醒めて「業」と気がついたものを見ているか



ところで最後の写真、ちょwウケましたよねww



レビュー:唐木みゆ

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