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2F/当番ノート

卍第三章 移住生活in岩手県久慈市卍

当番ノート 第33期

卍第三章 移住生活in岩手県久慈市卍

スーツケースに小型のテレビを入れて、親友たちに見送られ、東京-久慈間を結ぶ夜行バスきずな号に乗り、12時間揺られ、私は単身岩手県久慈市にやってきました。
2016年4月のことでした。面接以来2回目の久慈市です。

久慈市にやってきて、最初にやったことはスイミングスクールに通うことでした。

[海女さんになりたい!!!]

その気持ち一心できたのはいいものの、泳ぐことも潜ることも全く出来なかったからです。

久慈市内にあるメイサンスイミングスクールさんのご厚意で、週6日スクールに通って、先生とマンツーマンで必死に練習しました。

49キロあったたるんだ身体はみるみるとアスリートのごとく締まった身体になり、頬もこけ、6キロ減の43キロになりました。

6月には隣町にある種市高校の海洋開発科(土木と潜水の基礎知識技術を習得できる国内唯一の学校)さんのご協力による学校にある潜水プールで、潜りの練習もしました。
(泳ぐのと潜るのは似ているようですが、全然異なる動作なのです。)

renshu
(種市高校で練習中の休憩のひとこま)

そして7月になり、北限の海女の素潜り実演のシーズンの日を迎えるのでした・・・。

因みに、来て最初は様々なカルチャーショックにぶつかりました。

その中でも3つのカルチャーショックを紹介したいと思います。

【カルチャーショックその1 寒い】

まず久慈市は基本的に寒いです。浜風とやませがあり、風が強いのです。お日様が出ていて、今日あったかいな~うふふ♪なんて思っていても、風が吹いていて極寒・・・なんてことが多々あります(涙)

だから年中パーカー・カーディガン等の1枚羽織るものはマストです。

(はい、これテスト出ますよ~~~!)

あとヒー○テック。今も私この文章を書きながら、Tシャツの下に着ています。

ミートテックもあると暖かいですね♪(はい、全然面白くないね!)

だから、基本的に部屋もエアコンがありません。

最初、部屋の物件を決める時も、この部屋に決めよう!と思った最後にあれ?!この部屋、エアコンがない!!!夏越せないじゃん・・・無理ぽwwwと思って、辞めようとしたら、不動産屋さんに基本的に久慈市の物件にはエアコンがないと言われ、そういうものなのか~と思いました。あ、因みにその部屋に今住んでいます。

だから、去年の夏はケーズデンキで買った1480円の扇風機で乗り切りました。

エアコンガンガンの部屋で、ゴロゴロするが夏の過ごし方だった私としては、久慈市の寒さは1番のカルチャーショックでした。

冬は雪も降ります。最初は雪に見慣れないので、きゃ~☆銀世界~!とテンションが上がり、無駄に雪を踏んだり、投げたりするのですが、3日で飽きます(笑)

寧ろ車の運転は怖いし、車に積もった雪を下すために早起きしなければいけなくなるので、大変です。

でも今年はカマクラと雪だるまを作りたいと考えている前田です!楽しみ!わっしょい!

【その2 ゴキブリが出ない】

久慈市にはなんとゴキブリが出ません!

イエーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!

(サンシャイン池崎ばりのテンションでお読みください。)

私も1年2か月、久慈市に住んでいますが、1回もゴキブリを見ていません。

この間会った久慈市民の方で、ゴキブリを見たことがないという強者もいました。

ゴキブリがいないってのは本当嬉しいですね。

でも最近我が家に蟻が発生するようになりました・・・。

これを機に部屋をいい加減片づけようと思います・・・。チーン。

【海が超綺麗】

NHK連続テレビ小説のあまちゃんのメインロケ地になった北限の海女が活躍する小袖海岸は透き通ったエメラルドグリーンの海で、本当に綺麗なんです。

最近の言葉で表現すれば、神ってます(笑)

私は初めて見たとき、感動して、携帯でいっぱい写真を撮って、地元の友達に送りました。

海を見るだけでも、たくさんの人に来てほしいなと思うくらいです。

しかも実際潜っていると、リゾートみたいに透明で透き通った海みたいなときもあります。

(これ、あんまり信じてもらえないんですけど・・・。)

海から上がって、先輩海女さんと「今日の海は綺麗だったね~」と言い合うときもあります。

私が海が大好きになった全てのきっかけの小袖海岸です。

小袖海岸についても後の章で話していきたいと思います。

まだまだカルチャーショックはありますが、1年が過ぎ、随分と久慈市の暮らしも随分慣れました。(でも寒さだけは慣れないよーえーん。寒いときに抱きしめてくれる彼氏でもいれば、この寒さを乗り切れるのかな?爆死)

実家は近くないし、一人暮らしはさみしいときもあるけれど、のんびりと久慈市の暮らしを楽しんでいます。

因みに最近のマイブームはドラックストア探検です。この間、50分1人でずーっとドラッグストアにいましたね。(迷惑な客でごめんなさい笑)

大変なことも多く、ローカル鉄道の三陸鉄道(あまちゃんの北三陸鉄道のモデルです。第3セクターなめんなよ!笑)の車両を1人ずっと眺めながら、シクシク泣いたりもしていました。(完全病んでるwww)

でも、周りの久慈市の人たちの支えや、遠く離れてもお互いの地で頑張っている親友や家族、他にもたくさんの人のおかげで頑張ってこれました。もちろん今この文章を読んでくださっているアパートメントの読者の皆さんもです。ここに改めて書かせてください。

本当に有難うございます。

移住や田舎暮らしは、決してユートピアじゃないし、大変なことも多いけれど、その分本当に色んな事が勉強になります。地元である千葉も私はもちろん大好きで、大切な場所ですが、久慈市にきて良かったなと心から思えます。

これからも久慈市での生活を楽しむぞー!頑張るぞー!

・・・あとがきみたいになっていますが笑、第四話に続きます。

懲りずについてきてくださいねー!

では、また水曜日にお会いしましょう!ごきげんよう~!

前田 比奈

前田 比奈

北限の海女に憧れて、地元千葉県から岩手県久慈市に移住してきました。海女さん2年生/岩手県久慈市地域おこし協力隊/アイドルグループWHiTEBEACH元メンバー/海女と海とおしゃれとブログが大好きです。

Reviewed by
喜屋武 悠生

海女さんになるべく、夜行バスに揺られながら単身、岩手県久慈市にやってきた、ひなちゃん。

「寒い!」「ゴキブリが出ない!」「海が超綺麗!」新しい土地で受ける数々のカルチャーショック。その一つ、一つに、素直に感動しながら、次第に久慈市の生活に適応していくひなちゃんの姿は、たくましく、ほほえましい。

しかし、泳ぐことも、潜ることも、全く出来ないのに、勢いで移住しちゃう行動力は本当にすごいなと、あらためて思う。この先何があっても、持ち前の明るさと前向きさで、きっとなんとかしちゃうんだろうな、この子は。

今日もまた元気をもらった。
明日も仕事がんばろう。

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