オーロラ(大ロラ)があるから小ロラもあると思っていた。自由研究に自由はなく、全て父の指導のもとだった。
記憶したことも忘れたような記憶が次々に閃いては消えていく。疲れ果てて休眠中のペッパー君より深く深く首をたれ、バスの窓に寄りかかって目をつむっているのに、眠れるどころか脳内は空回りし続けている。
今日も今日とてユニクロに身を包み、ユニクロでないところは、GUか無印良品。無味無臭。モブの、脇役の代表例として存在している。各々のブランドの良し悪しとは関係なく、私自身の気持ちの問題。みんな自分の人生では主人公で、その他は脇役。それは私も例外ではない。でも、自分の人生ですら脇役に徹しているような気分になってくる。
じゃあ、高級ブランドを身にまとえばいいのか。憧れの色を着てみればいいのか。それも一理あるかもしれない。でもそんな問題でもない気もしている。くるくるくるくる空回りして、脳内がややショートしぎみになってきた。装うこととの折り合いには、まだ程遠い。とりあえず今は、疲れと空回りのせいにしておく。