当番ノート 第20期
みなさんこんにちは。日本は桜の季節ですね。 こちらベルリンはまだ暖かくなったり寒くなったりの不安定な毎日ですが、日が長くなってきて、今では夜の20時くらいまで空が明るいです。夏になると23時くらいまで明るいんですよ〜。 さてさて、2回目の今回は私たちusaginingen(ウサギニンゲン)のパフォーマンス活動について紹介します。 私たち夫婦は、自作の映像機TA-COと楽器SHIBAKIを使って音楽…
当番ノート 第20期
* 絵は自由の海で遊んでいて欲しい。 思春期にアカデミックな絵を描いていた僕がそう思うようになったのは、デザインの勉強を始めてからでした。 デザインに触れていくことで今まで自分が意識してこなかった沢山の絵と出会いました。 色々な絵があって、「うまい」という言葉では網にもかからないくらい 絵は豊かに広がっています。 物心無い頃はもっと無知で、自由に絵を描いていたなあと思い返します。 生きていくにつれ…
当番ノート 第20期
東京から仙台へ向かう新幹線の中で、アパートメントのための文章を書く。テーマは「インターネット上に、無償で物を書くということ」。あるいは「私はなぜ、タダでこの執筆依頼を受けたのか?」といった自問自答である。 読者の大半はご存じのことと思うが、この「アパートメント」は営利目的のメディアではない。「管理人」は持ち出しで活動を続け、それで何か金銭的に得をしているようには到底見えない。合間に広告が挟まれ…
当番ノート 第20期
はじめまして、こんにちは 今日からこちらのアパートメントに入居してまいりました みぞじりかなこです。 日ごろからスケッチを描きためて、お気に入りの景色は陶芸の技法をつかって陶板画にして発表しています。 今から2ヶ月間、毎週日曜日は、わたしが今まで訪れた特別な場所のことをスケッチとともに紹介していきます。 第一回目の今日は、個展 ” Neighbourhood ” から おと…
当番ノート 第20期
1-1 来なければよかった。何か思いもかけないことがあるかもなんて思わないで、いつも通りに日曜日を過ごせばよかった。 知らない部屋で、知らない人と、また別のよく知らない人を待っている。そっと時計に目をやると二時二十分を過ぎていて、待つこと早十五分。これ、まだ続くのかな。もし今日ここに来ないで、小暮のところに行ってたら。 と考えかけて、それはもうないんだったと思った。あの部屋には、もう…
当番ノート 第20期
富山県氷見市は、能登半島の富山湾側の付け根にある人口5万人くらいの半農半漁の町、海と山の循環が残る自然豊かな土地です。 そして、ヒミングとは、場所の魅力を考えるアートプロジェクト。そのアートプロジェクトを実行する非営利活動法人がアートNPOヒミングです。 「氷見(ヒミ)」の響きを大切に、「ハミング」持つ爽やかさ、調和、和音、リズム、幸、平和を大切に。それをめざして付けられました。また、語尾にING…
当番ノート 第20期
毎週木曜日の担当になりました、usaginingen(ウサギニンゲン)です。 今回は、初めての投稿なので自己紹介させてもらいます。 私たちusaginingenは、自作の映像機と楽器を使った、映像と音楽のライブパフォーマンスを夫婦でやっています。 住んでいるのはドイツのベルリンです。ベルリン生活は6年目です。 先週まで春陽気だったベルリン。今朝は突然、雪が降って寒いです。それもベルリンらしいです。…
当番ノート 第19期
【第9話 花とヤバい女の子】 ◼︎このはなのさくやひめ 「木の花、とりわけ桜の花のように美しい」という名前の女の子がいる。 日本神話に登場するこのはなのさくやひめは、夫 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と契り、たった一夜で身ごもる。「たった一夜で身ごもるのはおかしい」と不貞を疑う夫に対し、彼女は身の潔白を証明するために家に火をつけた。「あなたとの子供であれば縁起が良いのだから、絶体絶命の状況でも無事に生…
当番ノート 第19期
連載最終回です。 連載全9回で追うテーマをきちんと決めて連載を始めれば良かったと今は思っています。 私は一年前に、大学に出す卒業論文として『ジェイ・ギリガンについて語るときに僕の語ること』と題した、エッセイのような論文を書きました。ジェイ・ギリガンというのはアメリカのジャグラーで、アヴァンギャルドな、「考えるジャグラー」です。既存のジャグリングの型を疑い、壊し、新しいジャグリングを実際にやってのけ…
当番ノート 第19期
hunatabiという名前の理由について。 手間をかけてつくる。 好奇心で日常を見つめる。 もうひとつ。 途中経過が好き。 完成(目的地)前の作品達の様子が、とてもとても好きなのです。 m.hunatabiの布は”ろうけつ染め”という技法で染めています。そこに、時々シルクスクリーンを併用したり、しなかったりします。 ろうけつ染めは1度では染め上がらず、色を置いて、ロウを置い…
当番ノート 第19期
一年間のはじまりを感じるきっかけはいろいろあります。 元旦、節分、春一番、4月、、、 この時期、お茶畑はにわか忙しく騒ぎ立て、 日に日にお茶の芽はふくらんできます。 秋に根っこから栄養を枝にたっぷりたくわえて 春には葉にエネルギー送り、萌木色の新芽を一斉に伸ばすのです。 ぼくにはこの時期が一年間のはじまり。 農家になってこの時期を経験したのはまだ6回。 そして、これからも1年に1回ずつの新茶シーズ…
当番ノート 第19期
色々ある日々。 色々ある絵。 色と色。 色とりどり。 最近、ワークショップなどで普段絵の具をあまり使わない人々が楽しそうに描くのを見ていると すごく意外な色あいのものを合わせていくのに目を見張る。 私が使わない、使えない色達。 それはまた美しく、発見したような気分になるのです。 色は本当に自由。 色んな色につたない思いを馳せてみましたが書いて、暫くはその色のことを考えていたり、 次に広げる絵の色を…